カーテンの素材について【豆知識】

ヴェスタ・ショップには、様々なメーカーの生地サンプル展示がございます。カーテンを選ぶとき、最初に見るのはカラーやデザインです。ネットの場合にモニターで見るのはカラーや柄ですが、カーテンの本質は、その質感なのです。画像では良さそうに見えたのに、実際に見たらなんとなく安っぽいと感じることは少なくありません。薄っぺらのホワイト無地と、柔らかな落ち感のあるホワイト無地。ホワイト無地はクオリティが最重要です。今回は素材の特性と取扱時に注意するポイントもご紹介しますのでぜひ、カーテン選びの参考にしていただければと思います。

カーテン素材には化学繊維と天然素材がある

カーテン生地の素材は、大きく化学繊維と天然素材に分けられます。
それぞれ特性がありますのでわかりやすく説明します。

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化学繊維

  • ポリエステル
    カーテン繊維の主流といえる素材。丈夫で扱いやすく、光沢感があって手触りもよく、発色性やドレープ性にも優れています。機能的にはたいへん優れている素材ですが、帯電しやすいためにホコリを吸着しやすいと言えます。
  • アクリル
    非常に軽量で保温性が抜群である事と、帯電性が低く吸水性も少ないため汚れがつきにくい特長があります。ただし、毛羽立ちするためドレープ性が悪くなることと、熱に弱いので形態安定加工ができないものがあります。
  • レーヨン
    比較的リーズナブルな素材で光沢感があり、発色・ドレープ性は共に良いのですが、耐久性が低いために単体としてよりは混紡して用いられる素材です。そのため、レーヨン混紡生地のお手入れはドライクリーニングになります。

天然素材

  • 綿(コットン)
    衣類では多く使われている素材で、丈夫で安価・染色性もよく、多様な色・柄を楽しむことができます。カーテンの場合に問題になるのは、紫外線に弱いので日焼けによる退色と洗濯による縮みです。カーテンはサイズが大きいので収縮率としては小さくても数センチ単位で縮みます。
  • 麻(リネン)
    天然素材ならではのナチュラルな質感が人気です。丈夫でコシが強いのでシワになりやすく、また湿度によって収縮しやすい性質があります。太陽光には強いので、ケースメントとしてよく用いられます。
  • 絹(シルク)
    光沢があって美しく、上品な風合いがあります。染色性も優れていますが、太陽光には極めて弱い性質があります。カーテン生地として用いられる場合は裏地を付けることが必要です。

現在、カーテンの素材はポリエステルが主流です。カーテンもそのデザインだけでなく、機能性など様々なニーズに対応した商品がぞくぞく開発・発売されています。お選びの際には、優先順位を決めることがポイントです。