【失敗しない!】マンションのカーテン選び方と採寸の極意|プロが教える3つの注意点

マンションのカーテン選びは、戸建てとは異なり「採寸ミスや設置失敗のリスク」が多く、特に注意が必要です。

梁の干渉、特殊な窓の形、防炎規定など、素人の方が見落としがちな「マンション特有の落とし穴」は少なくありません。

私たちオーダーカーテン専門店ヴェスタショップは、長年の経験からその失敗パターンを知り尽くしています。

この記事では、失敗を100%回避できるプロ直伝の採寸の極意と、プロが教える3つの注意点を全て公開します。理想の窓周り空間を手に入れるための確実な一歩として、ぜひご活用ください。

Contents

失敗する前に知るべき!「3つの落とし穴」

多くのマンションにお住まいのお客様は、採寸やカーテンの種類選びで「まさかこんな失敗があるとは!」と驚かれます。特にマンション特有の構造や規定を知らずに進めてしまうと、せっかくのオーダーカーテンが無駄になるケースも少なくありません。

ここでは、オーダーカーテン専門店として長年数多くのマンションの窓を見てきたヴェスタショップが、特に注意してほしい「3つの落とし穴」を解説します。

1. 意外と見落としがちな「梁(ハリ)」や天井の干渉

カーテンボックスがある場合はボックスの深さや奥行にも注意が必要

多くのマンションでは、窓の上部に梁(はり)天井の出っ張りがあり、カーテンレールを設置できるスペースが限られています。このスペースを考慮せずにレールを選んだり、設置位置を決めたりすると、以下のような問題が発生します。

  • 問題点:
    • レールが窓枠に近すぎて、カーテンと窓枠がこすれてしまう。
    • 天井に干渉し、取り付け自体ができない、またはカーテンがたわんでしまう。
    • 窓の開閉や換気口の操作を邪魔してしまう。

レールを「天井付け」にするか「正面付け」にするか、またレールの種類(装飾レールか機能性レールか)によって、必要なスペースは異なります。専門家は、数ミリ単位で梁の位置を正確に測定し、干渉しない最適なレールを選定・設置します。

2. 結露やカビを防ぐためのカーテンの「適切な距離感」

高気密高断熱なマンションでは結露が起こりやすい

マンションの窓は高気密・高断熱である反面、冬場はサッシ周りやガラス面で結露が発生しやすいという特性があります。カーテン選びにおいてこの「結露」への対策を怠ると、生地の裏側や窓枠にカビが発生し、せっかくのカーテンをすぐに交換せざるを得なくなります。

  • 失敗の傾向:
    • 断熱性を重視するあまり、カーテンと窓枠を密着させすぎたことで空気の流れが悪くなり、結露が悪化。
    • 特に寝室など、湿気がこもりやすい部屋で、生地の素材の選択を誤りカビが発生。

結露対策では、カーテンの丈を床に引きずる「ブレイクスタイル」は避ける、生地と窓の間に空気の流れを確保する「適切な距離」を開けるなど、専門的な知識が必要です。また、防カビ加工やウォッシャブル機能のある生地選びも重要です。

3. マンションで特に注意すべき「防炎」と「遮熱」の規定

高層マンションは、低層階でも防炎カーテンが義務付けられています

マンション、特に高層マンションや大規模な集合住宅では、消防法に基づき「防炎」性能を持つカーテンやブラインドの使用が義務付けられている場合があります。

また、高層階の窓は直射日光や西日を強く受けるため、遮熱・UVカット性能も戸建て以上に重要になります。見た目だけでなく、防災と快適性を両立させるためには、規定を満たしつつ、ライフスタイルに合った機能を選ぶ専門的な判断が不可欠です。

【プロ直伝】マンションで失敗しないサイズの測り方と窓の種類別ポイント

採寸はとても重要です

採寸は、カーテンの仕上がり、機能性、そして見た目の美しさを決定づける最も重要なステップです。特にマンションの窓は、梁や窓枠の構造が複雑なため、素人の方がメジャーで測るだけでは、数ミリの誤差が大きな失敗につながりかねません。

ここでは、オーダーカーテン専門店ヴェスタショップのプロが実践する、失敗を回避するための測り方と基本ルール、そしてマンションでよく見られる窓タイプごとの注意点を徹底解説します。

1. 最重要!オーダーカーテンの「測る場所」と「3つの基本ルール」

カーテンの採寸で最も重要なのは、「どこからどこまでを測るか」という基本ルールを正確に把握することです。

  • 基本ルール A:測るのは「窓」ではなく「レール」の長さ
    • カーテンの幅は、窓枠の幅ではなく、今ついているカーテンレールの両端の固定ランナー(動かない金具)の間を測るのが基本です。もしレールがない場合は、採寸を依頼する前にレールを決める必要があります。
  • 基本ルール B:カーテンの「丈(たけ)」の測り方
    • カーテンの丈は、レールに付いているフックをかける穴(フック穴)から、希望する終点(窓台や床)までを測ります。終点が床の場合は、床から1cm引くなど、正確な「仕上がり丈」を計算する必要があります。
  • 基本ルール C:オーダーで必要な「余裕寸法」の計算
    • オーダーカーテンは、測った数字そのままではありません。幅には「ゆとり(ひだ分)」を、丈には「調整代」を見込む必要があります。この余裕寸法の計算こそが、隙間からの光漏れを防ぎ、美しく仕上げるプロの技術です。

2. 腰高窓・掃き出し窓・出窓など、窓タイプ別の採寸注意点

マンションでは、リビングの大きな掃き出し窓から、水回りの小さな腰高窓、さらに特殊な出窓まで、さまざまな窓が存在します。それぞれに測り方の「落とし穴」があります。

  • 腰高窓: 窓の下の「窓台」にカーテンが当たらないよう、丈の調整が特に重要です。窓台から1~2cm上で止めるのが一般的です。
  • 掃き出し窓: 床までの丈を測る際、床と生地が接触しないよう1cm程度引くのが基本です。引きずると汚れやホコリの原因になり、見た目も美しくありません。
  • 出窓(ベイウィンドウ): 複雑なカーブレールが使われていることが多く、レールの長さだけでなく、曲線の角度も考慮しなければなりません。自己採寸が最も失敗しやすい窓の一つです。

3.【プロの警告】測り方で絶対間違えてはいけない「3つの落とし穴」

このセクションでは、チェックリスト形式を維持しつつ、「プロならこう判断する」という視点を加えます。

1. メジャーは「たわみ」と「水平」の確認を2人体制で

素人の方が一人で測ると、メジャーの自重で中央がたわみ、それだけで1cm以上の誤差が生じることがあります。床までの丈を測る際も、メジャーの端が窓枠に密着せず斜めになり、誤った寸法を計測しがちです。

プロの判断: 私たち専門家は、レーザー距離計を使用するか、必ず2人体制で水平器を使いながらミリ単位の誤差を排除します。特に幅が2mを超える大きな窓の場合、たわみによる誤差は避けられません。

2. フックの種類(Aフック・Bフック)は事前に決める

カーテンの仕上がり丈は、フックをレールにどう引っ掛けるか(AフックかBフックか)によって数センチ変わってきます。この違いを知らずに寸法を伝えると、仕上がりがレールの上に乗ってしまう、またはレールが丸見えになってしまう失敗につながります。

プロの判断: フックはデザインや光漏れ対策の要です。当店では採寸時にフックの種類を決定し、その場で正確な仕上がり丈を計算します。この決定を後回しにすると、必ず採寸ミスにつながります。

3.採寸の単位は「センチ」ではなく「ミリ」で記録する

カーテンのカタログはセンチメートル表記が多いですが、オーダーの世界ではミリ単位の精度が求められます。採寸結果をセンチメートルで記録し、後でミリに変換する際に小数点以下を丸めてしまうと、大きな誤差となります。

プロの判断: 私たちが持ち帰る採寸図には、すべてミリ単位で記録が残ります。特にメカ物(ロールスクリーンなど)は、ミリ単位の誤差で設置できなくなるため、「大体このくらい」は絶対に通用しないと認識してください。

「マンションの採寸」は特殊な注意点が多いですが、基本的な採寸方法をより詳しく確認したい方は、姉妹記事「失敗ゼロへ】オーダーカーテンの採寸方法と窓タイプ別測り方の極意」も併せてご確認ください。採寸に少しでも不安を感じたら、プロへの相談を強く推奨します。

ヴェスタショップが提案するマンションのカーテンコーディネート

採寸の極意を理解したら、いよいよ楽しい「選び方」のフェーズです。しかし、マンションのカーテン選びは「デザイン」だけでなく、「機能性」「住環境」を両立させることがプロの腕の見せ所。

ここでは、長年の経験を持つオーダーカーテン専門店として、見た目と快適性を両立させるためのコーディネート術と、検討すべきポイントをご紹介します。

1. プライバシーと採光を両立させるレースカーテンの選び方

マンションは、隣棟や周辺のビルからの視線、時間帯による光の入り方が複雑です。特にレースカーテンは、「外から見られたくない」と「部屋を暗くしたくない」という二律背反のニーズを解決する鍵となります。

  • 日中のプライバシー対策:ミラーレース
    • 外からの光を反射することで、日中は室内を見えにくくします。ただし、夜間は照明をつけると効果が薄れるため、厚手カーテンとセットで検討が必要です。
  • 夜間のプライバシー対策:遮像(しゃぞう)レース
    • 特殊な編み方で生地自体に目隠し効果を持たせます。ミラーレースよりも夜間の透けにくさに優れますが、その分、採光性や通気性が若干劣る傾向があります。

【プロの視点】高層階でもUVカットは必須です! 「高層階だから視線は気にならない」とお考えのお客様も多いですが、太陽光に含まれる紫外線は室内に入り込み、家具やフローリングの色褪せの原因となります。UVカット機能は、外からの視線だけでなく、大切な住居を守るために階数に関わらず選ぶことをおすすめします。

2. 省エネ・防音効果を高める「メカ物(ブラインド・シェード)」の活用術

「カーテン」だけでなく、ロールスクリーン、ブラインド、シェードなどの「メカ物」は、マンションの窓と非常に相性が良く、機能面で大きな効果を発揮します。

ハニカムスクリーンは高い断熱効果が期待できます
  • 窓枠内設置で遮光性と断熱性を最大化:
    • メカ物を窓枠内にぴったりと収める「枠内付け」にすることで、生地と窓枠の隙間からの光漏れや冷暖気の流出を最小限に抑えられます。特に遮光1級の生地を選べば、高い防音・遮熱効果を発揮します。
  • ハニカムスクリーンの活用:
    • ハチの巣状の構造を持つハニカムスクリーンは、間に空気層を作るため、非常に高い断熱効果があります。結露対策や冷暖房効率向上を優先する窓に最適です。
  • 意匠性の高いウッドブラインド:
    • リビングなどデザイン性を重視する場所では、ウッドブラインドが人気です。ただし、重さや操作性を事前に確認し、窓の大きさに合わせて選ぶことが重要です。

3. プロが教える!アクセントクロスとカーテンの「失敗しない」色合わせ

リビングや寝室にアクセントクロスを採用している場合、カーテン選びで失敗すると、空間全体がチグハグな印象になってしまいます。

  • ルール1:トーンを合わせる(色相ではなく明度・彩度)
    • アクセントクロスとカーテンの色を無理に合わせる必要はありません。大切なのは、色の明るさ(明度)や鮮やかさ(彩度)のトーンを統一することです。
  • ルール2:無地と柄はバランスよく
    • アクセントクロスが大胆な柄の場合、カーテンは無地に近いシンプルな生地を選び、逆にクロスがシンプルな場合は、カーテンで柄を取り入れると、空間にリズムが生まれます。
  • ルール3:メインカラーを拾う
    • クロスに複数色使われている場合、その中の一番目立たない色やベースカラーをカーテンに拾うと、部屋全体に統一感が生まれます。

さらに詳細な色合わせ、柄合わせのコツについては、姉妹記事アクセントクロスの色に合うカーテンは?プロが教える色合わせ・柄合わせのコツ【窓コラム】で詳しく解説しています。

自分で解決できない場合はプロに相談!

この記事を読んで、マンションのカーテン選びや採寸の複雑さを感じられたのではないでしょうか。インターネットやカタログの情報だけで採寸や製品選びを進め、結果的に失敗し、私たち専門店にご相談に来られるお客様は少なくありません。

しかし、ご安心ください。私たちオーダーカーテン専門店ヴェスタショップは、お客様の「失敗したくない」という想いに、プロの技術と知識でお応えします。

1. 【失敗ゼロの約束】素人の採寸とプロの採寸の決定的な違い

あなたが行った採寸は「メジャーで測った数値」かもしれませんが、プロの採寸は「設置後の快適な暮らし」を測っています。

  • 測定の精度: レーザー距離計を使用し、ミリ単位の誤差を排除。また、壁や梁からの干渉、窓枠の傾きなど、数ミリのズレが命取りになる要素を事前に把握します。
  • 現場の構造理解: 「この窓は結露が起きやすい」「ここにレールを設置すると換気扇に干渉する」など、過去のマンション施工経験からくる構造上のリスクを事前に予見し、最適な製品と設置方法をご提案します。
  • 保証と安心感: プロの採寸サービスをご利用いただければ、万が一の採寸ミスがあった場合でも、当店が責任を持って対応し、商品交換を保証いたします。これが、素人の採寸との最も大きな違いです。

2. ヴェスタショップのショールームで相談すべき3つの理由

ご来店予約をいただくことで、記事の情報だけでは得られない「プロの提案」と「安心感」を体験いただけます。

  • ① 実物に触れて機能性を確認: 「遮光1級」の生地の厚みや、レースカーテンの「遮像性」を、実際に手に取って日光に透かして確認できます。カタログでは分からない、生地の質感や重厚感もその場で実感してください。
  • ② 経験豊富な専門家が対応: 営業担当者ではなく、長年カーテンに携わってきた専門のコーディネーターが、お客様のライフスタイルや予算、マンションの規定に合わせた最適なプランをマンツーマンでご提案します。
  • ③ 施工事例の確認と色の相談: ヴェスタショップのショールームでは、多岐にわたる施工事例写真や、アクセントクロスに合わせた失敗しない色の組み合わせを実物サンプルでご確認いただけます。

3. ご来店予約はこちらから

私たちは、お客様に「買ってよかった」と思っていただける、失敗のないオーダーカーテン選びをお手伝いすることを使命としています。

まずは、お電話またはウェブサイトから、ご相談予約をお願いいたします。

お気軽にご相談ください

マンションに引っ越したけど、カーテンはどこで買うのがいいの?ヴェスタショップには国内外有名ブランドのカーテン生地400点、ファブリックサンプル450点以上、ロールスクリーンやバーチカルブラインド・木製ブラインドなどの実物製品の展示をご用意しております。是非ショップでご覧ください。