プリーツスクリーン vs ハニカムスクリーン 2025年選び方と比較ポイントを解説【豆知識】

プリーツスクリーンとハニカムスクリーンとは?—基本構造と特徴を解説

プリーツスクリーンとハニカムスクリーンは、どちらも窓に取り付けて使う「昇降式」の窓装飾です。見た目は似ていますが、構造や効果に違いがあります。

プリーツスクリーンの基本構造と特徴

プリーツスクリーンは、細かく折りたたまれた、蛇腹(じゃばら)状の一枚生地を上下に動かして使うスクリーンです。
生地を引き上げるとコンパクトにたたまれ、下ろすと適度に光を通すものや遮光できるものが選べます。
デザインやカラーバリエーション、和紙調やモダンな生地など種類が豊富で、和室にも洋室にもよく馴染むのが魅力です。
また、ツインタイプ(上下で生地の種類を切り替えられるタイプ)は、昼間は光を採り入れ、夜は目隠しをするなど、シーンに応じて調整できます。

和室に人気のプリーツスクリーン

ハニカムスクリーンの基本構造と特徴

ハニカムスクリーンは、蜂の巣(ハニカム)状の立体的な空気層をつくる生地構造が特徴です。
この「ハニカム構造」が、断熱・保温・省エネ効果を高め、夏は外の熱を遮り、冬は室内の暖かさを逃がしにくくします。
見た目はプリーツスクリーンに似ていますが、空気の層ができることでお部屋の快適性アップに貢献してくれます。プリーツスクリーン同様に上下で生地の種類を切り替えられます。
空気と光の流入出を遮蔽するフレーム仕様があるので、省エネや遮光性能を重視したいご家庭にも多く選ばれています。

リビングにモダンなハニカムスクリーン

2025年最新トレンド—どんな窓装飾が人気?

2025年の窓装飾トレンドは、「快適性」と「個性」「省エネ・サステナブル」が大きなキーワードです。中でも、プリーツスクリーンハニカムスクリーンといったすっきりした昇降式スクリーンが、多くの住まいで人気を集めています。

プリーツスクリーンは、豊富なカラーバリエーションや和紙調など質感の選択肢が多く、部屋の雰囲気に合わせて「自分らしい窓辺」を演出したい方におすすめです。光のコントロールがしやすく、リビングや和室など幅広い空間で活躍しています。

一方、ハニカムスクリーンは、蜂の巣状の空気層による優れた断熱・省エネ効果が最大の特徴。冬は暖かく、夏は涼しさを保ちやすいため、「快適性」や「省エネ意識」が高まる今の時代に支持を集めています。豊富なカラー展開や電動・スマート家電連携の進化も話題です。

さらに2025年は、ナチュラルな色合いや素材感、サステナブルな生地の需要が拡大。
プリーツスクリーンもハニカムスクリーンも、スマート操作や自動開閉機能など最新技術に対応したラインナップが増え、使い勝手とデザイン性の両立が進んでいます。

“見た目の美しさ、機能性、省エネ、そして「自分らしさ」”
これらを叶える窓装飾として、プリーツスクリーンもハニカムスクリーンも2025年の主役と言えるでしょう。

似ているけどココが違う!プリーツスクリーン・ハニカムスクリーン徹底比較

見た目・デザイン性の違い

左:ハニカムスクリーン/右:プリーツスクリーン

プリーツスクリーンは折りたたみ(蛇腹)状の一枚布を使っていて、直線的でシャープな印象。和紙調や豊富な色・柄を選べ、和室にも洋室にも美しくなじみます。
一方、ハニカムスクリーンは立体的な蜂の巣構造で、陰影が出るソフトな見た目。現代的で上質な雰囲気を出したい方に人気です。空間の光の表情を演出できるのも特徴です。また、ハニカムスクリーンは室外側が白になっています。

左:室内側/右:室外側は全て白

断熱・省エネ性能の違い

プリーツスクリーンは窓をやさしくカバーしつつも、基本的には一般的な布生地のため標準的な断熱性です。
ハニカムスクリーンは構造そのものが空気の層(ハニカム=蜂の巣状)を持ち、外気をシャットアウト・室内の空気も逃がしにくく、冬暖かく夏涼しい“省エネ効果”がぐっと高まります。
特に冷暖房効率や環境意識を重視するなら、ハニカム構造が強い味方です。

プライバシー・採光・遮光のポイント

どちらも採光タイプ・遮光タイプが選べるなど、光の調整がしやすくなっています。
プリーツスクリーンは上下のツイン式で、昼間は外からの視線をカットしつつ、下から光を採り込む…といった使い方もしやすいです。
ハニカムスクリーンも上部・下部の生地切り替え(ツインセル)に対応、しっかりした立体構造で外からの視線や光漏れも防ぎます。

プリーツスクリーンは、ベーシックな構造ではスクリーンの昇降コードを通すため「生地に小さな穴」が開いています。このため、遮光タイプであってもピンポイントで光が漏れることがあります。ただし、例外的に「ニチベイ もなみグランツ」「タチカワブラインド ゼファー・フィーユ」などは、穴なし仕様となっており、光漏れをより抑えることが可能です。

一方、ハニカムスクリーンは構造上“ハニカム状の空洞部分(セル)”の中を昇降コードが通るため、スクリーン表面には穴が開きません。この仕組みにより、光漏れや外からの視線をしっかり遮る造りになっています。

さらにハニカムスクリーンには、より遮光性能を高めるために、両サイドに光を防ぐ専用フレームやシールドを取り付けるオプションもあります。これにより、窓枠とスクリーンの隙間からの光漏れをさらに抑え、寝室やメディアルームなど強い遮光性が求められる場所にもぴったりです。

ニチベイの「サーモブロックタイプ」

どちらもプライバシーや採光調整はしやすいですが、「遮光性や光漏れカット」を特に重視するなら、穴なしタイプのプリーツスクリーンやハニカムスクリーンの遮光生地、さらに高い性能のハニカムスクリーンフレーム仕様がおすすめです。 

価格帯・コスト

プリーツスクリーンは構造が比較的シンプルで製品バリエーションも多く、リーズナブルなモデルも選びやすいです。
ハニカムスクリーンは断熱構造や特殊生地ゆえ、やや本体価格が高い傾向ですが、その分冷暖房コストの削減や住空間の快適性アップという“長期的なメリット”も大きいです。

枠内に付けた場合、たたみ代に注意

すっきりたためるとはいえ、構造上生地のたたみ幅(たたみ代)があります。窓枠の奥行きや取付位置に合わせて、最適なプランを考えることが大切です。

お手入れ&メンテナンス

どちらもホコリはハンディモップや掃除機で定期的に除去。
プリーツスクリーンは折り目の間にホコリが溜まりやすいので、こまめなケアが大切。
ハニカムスクリーンも基本は同じですが、内側のセル部分に汚れが入りにくいので、清潔さを保ちやすいという面もあります。
いずれも家庭での丸洗いできませんが、日常のお手入れはシンプルです。

専門店だからわかる!用途別おすすめの選び方

リビング

家族が集まるリビングには、昼間は明るい光を採り入れつつ、夜は外からの視線も遮れる【プリーツスクリーンのツインタイプ】や、【ハニカムスクリーンの採光タイプ】がおすすめ。カラーや質感もお部屋の雰囲気に合わせて選べるので、インテリアのアクセントにもなります。

シアーとドレープを調節することで外の光を入れつつ、外からの視線遮ることもできます

寝室

ゆっくり休みたい寝室には、しっかりと光を遮る【遮光タイプのプリーツスクリーン】や【ハニカムスクリーン(サイドフレーム付き)】がおすすめです。ハニカム構造は断熱効果も高く、冬の寒さや夏の朝日対策にも役立ちます。

フレーム仕様なら高遮光を実現できます

和室

和室には、和紙調素材や落ち着いた色味の【プリーツスクリーン】が人気です。やさしい光を取り込みながらも、外からの視線はしっかりカット。モダンな和のインテリアにもよく合います。タチカワブラインドには、スダレ調のシースルー生地もあります。

和室の直線・直角の均整のとれた空間に調和します

子供部屋

安全性を考慮するなら、コードレス操作タイプスマートコード式(ニチベイ
がぴったり。カラーバリエーションも豊富なので、お子さまの成長や好みに合わせて選べます。プリーツスクリーンならニチベイとタチカワブラインドにはプリントデザインのものがあります。

季節や住まいのお悩み別アドバイス

結露や寒さが気になる季節には…

→ 窓からの冷気や結露対策には、空気層でしっかり断熱する【ハニカムスクリーン】がおすすめ。暖房効率UPも期待できます。

夏場の強い日差しや暑さ、遮熱を重視したい時には…

 → 外からの熱気を反射しやすい【遮熱機能付き生地のプリーツスクリーン】や、【遮光×断熱のハニカムスクリーン】の組み合わせが効果的です。

デザイン性も機能も両立したい時は…

 → プリーツとハニカム、いずれもカラーバリエ・質感が多彩。お部屋のテイスト・用途に合わせて細やかなご提案ができます。

プリーツスクリーンの3社(ニチベイ・トーソー・タチカワブラインド)比較

プリーツスクリーン3社比較

ニチベイタチカワブラインドトーソー
タイプ・「もなみ」
「もなみグランツ」
「アップダウンスタイル」
・「ペルレ」
「ゼファー」
「フィーユ」
・「プリーツスクリーン」
操作方法(ツイン)・ワンチェーン式
・コード式
スマートコード式
・コードレス式
・電動式
・ワンチェーン式
・コード式
・チェーン式
・ハンドル式
・電動式
・ワンチェーン式
・コード式
・コードレス式
操作方法(シングル)・チェーン式
・コード式
・スマートコード式
・コードレス式
・電動式
・コード式
・チェーン式
・ハンドル式
・電動式
・チェーン式
・コード式
・コードレス式
スクリーン柄数・もなみ:37柄
・グランツ:9柄
・ペルレ:39柄
・ゼファー・フィーユ:7柄
・プリーツスクリーン:18柄
部品色数7色
・ホワイト
・木目ホワイト
・木目ピュアナチュラル
・木目ミディアム
・木目ブラウン
・木目ダーク
・ブラック
8色
・オフホワイト
・ダークブラウン
・ブラック
・ホワイト(木目調)
・ナチュラルブラウン(木目調)
・ブラウン(木目調)
・セピア(木目調)
・ダークブラウン(木目調)
6色
・ホワイト
・木目ホワイト
・木目ライト
・木目ミディアム
・木目ブラウン
・木目ダーク

ハニカムスクリーン3社比較

ニチベイ タチカワブラインドトーソー
特徴セルサイズ25㎜・45㎜
防炎・非防炎あり
シアー素材もハニカムあり(非防炎)
全点防炎
シアーはプリーツスクリーン生地を使用
全点防炎
シアーはプリーツスクリーン生地を使用
操作方法(ツイン)・ワンチェーン式
・コード式
スマートコード式
・コードレス式
・電動式
・コード式
・チェーン式
・ハンドル式
・電動式
・ワンチェーン式
・コード式
操作方法(シングル)・ワンチェーン式
・コード式
・スマートコード式
・コードレス式
・電動式
・コード式
・チェーン式
・ハンドル式
・電動式
・チェーン式
・コード式
スクリーン柄数・防炎:3柄
・非防炎:3柄(うちシアー1柄)
・3柄(全て防炎品)・1柄(遮光なし)
部品色数7色
・ホワイト
・木目ホワイト
・木目ピュアナチュラル
・木目ミディアム
・木目ブラウン
・木目ダーク
・ブラック
8色
・オフホワイト
・ダークブラウン
・ブラック
・ホワイト(木目調)
・ナチュラルブラウン(木目調)
・ブラウン(木目調)
・セピア(木目調)
・ダークブラウン(木目調)
6色
・ホワイト
・木目ホワイト
・木目ライト
・木目ミディアム
・木目ブラウン
・木目ダーク
高遮光・断熱仕様サーモブロック:電動可ガイドレール:電動可サイドボックス:電動不可
・サイドレール:電動不可
・シングルのみ

プリーツスクリーンとハニカムスクリーンについて、3社比較の表を作成しました。それぞれのメーカーには個性的な特徴があり、選ぶ際の大事なポイントになります。この比較表が、理想の窓装飾選びに役立てば幸いです。

また、今回の比較項目のほかにも、生地のタイプや操作方法によって「製作できるサイズ」に違いがあります。特に窓枠内に納めて取り付ける場合は、希望サイズや仕様がメーカーによって製作可能かどうか、事前にしっかり確認することが重要です。

用途やお部屋の条件に合わせて、各メーカーの特徴や寸法の制限なども踏まえて選んでいただくことで、より納得できる窓辺づくりが叶うと思います。お困りならヴェスタショップでご相談ください。お見積りは無料です。

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