カーテンで楽しめるSOU・SOU【窓コラム】
日本から発信するファブリック
『SOU・SOU』は日本の四季や風情をポップに表現したテキスタイルデザインを製作する京都のブランドです。『新しい日本文化の創造』をコンセプトに、伝統的な素材や技法を積極的に用いながらも、現代のライフスタイルに寄り添うものづくりを展開。様々な分野の企業とのコラボレーションによって、日本のテキスタイルデザインの可能性を広げています。今回、サンゲツから『SOU・SOU』のカーテンシリーズが発表されました。デザインはあのフィンランドを代表するデザイン・カンパニー『マリメッコ』でデザイナ―として活躍した脇阪克二氏です。マリメッコは日本でも大人気のブランドですね。『SOU・SOU』は無意識に「そうそう」と言い合う日本人らしさからネーミングされています。
SO-SU-U
最も普遍性を持つ記号であるアラビア数字。記号としてどこにでもある形が魅力的なデザインになるなんて驚きです。
路地
SOU・SOUの“路地”という柄をレイヤーで2つに分けたシリーズ。AC2139は遮光生地で、フロントレーススタイルでAC2140(イエロー)またAC2141(ライトブルー)を重ね合わせることで一つがデザインになるカーテンです。茶室へと続く路地の敷石を遮光のドレープ生地で、その路地の上に撒いた打ち水をシアーで表現しています。
日々
くりかえしのような毎日の中に、ふと感じる自然の美しさを感じるテキスタイル(2008年)。フリーハンドテイストのブロックをプリントしています。元のデザインのブロックは正方形だったが、カーテンにしたときの納まりを考慮して縦長の長方形にアレンジされています。
おおらか とりどり
おおらかに咲いた花の柄(2011年)。リネン調生地の裾部分に、タテ3段でボーダー状にプリントしている。SOU・SOUオリジナルは彩度の高い、鮮やかな色合いだったが、透光性などに配慮して淡い色合いに。「日々」との組み合わせを想定。
雪解け水
オリジナルでは雪の解ける様子を表現したもの(2009年)ですが、その天地を反転させ、雪が降り積もるようにアレンジ。雪の玉は、オパールという部分的に布地を溶かす技法を用いている。
カーテンの一般的な幅150cmのリピートでは柄のイメージに合わず、また掃き出し窓のサイズで全面的に柄を表現するために、3m幅を横使いしている。雪の玉のサイズは微調整を重ねて決定。