奈良美智展@豊田市美術館【エトセトラ】

夏休みに豊田市美術館まで奈良美智「for better or worse」展へ行ってきました。2012年での横浜美術館での「君や僕にちょっと似ている」展以来の個展です。奈良美智の作品を観てまず最初に思うのは、実際の作品とメディアを通しての印象が違いすぎるということです。
本物の作品の美しさには毎度のことながら衝撃を受けます。あくまでも個人的感想なのですが、肌の質感がティツィアーノを観たときの衝撃に似ていました。展覧会が開催されいる豊田市美術館について。設計は谷口吉生。以前のブログでも紹介した信濃美術館 東山魁夷館と同じ建築家による美術館です。美術館に求められることのひとつに、展示作品に集中して対峙できる空間であることだと思うのですが、それを具現化したと思えるのが谷口吉生の美術館建築の魅力なのではないでしょうか。モダニズム建築とカテゴライズされますが、垂直水平線からは日本的な印象を感じさせる美術館です。

テラスにはストライプで空間を異化させるインスタレーションで有名なダニエル・ビュレンの作品である「色の浮遊-3つの破裂した小屋」が展示されています。2003年の展覧会で展示された作品です。大変素晴らしい美術館ですので機会があれば是非お立ち寄りください。

豊田市美術館
豊田市美術館
奈良美智「for better orworse」展
奈良美智「for better orworse」展
水面越しに見る美術館
水面越しに見る美術館
色の浮遊-3つの破裂した小屋
色の浮遊-3つの破裂した小屋