カーテンヒダ「2倍」「1.5倍」とは?ヒダのないノンプリーツとは?【豆知識】

オーダーカーテンは生地をたっぷりと使った2倍ヒダが標準と言われていますが、最近はもう少しボリュームを抑えた1.5倍ヒダが多くなっています。
ヒダ倍率を決める基準としては、生地のデザイン・機能・素材に合ったもの、そしてカーテンレールとの相性も考える必要があります。

カーテンヒダとは?なぜヒダを作るの?

カーテンのヒダとは?

カーテンの美しさのひとつに柔らかいウェーブがあります。そのウェーブを作るのがヒダなのです。カーテンフックはヒダのところに取り付けしますので、カーテンを開けるときにヒダ部分が寄せられてコンパクトに納まります。機能性カーテンレールにはノンプリーツのフラットカーテンよりもヒダカーテンが向いています。オーダーカーテンでは生地をたっぷりと使った2倍ヒダが標準と言われていますが、最近はもう少しボリュームを抑えた1.5倍ヒダが多くなっています。ヒダ倍率を決める基準としては、生地のデザイン・機能・素材に合ったもの、そしてカーテンレールとの相性も考える必要があります。

ヒダカーテンの作り方

ヒダの作り方ですが、生地をつまんで山のようなヒダを作るタイプと、ギャザーテープというものを使って細かなヒダをつくるギャザーヒダがあります。また、つまんだヒダをたたんで直線的に仕上げボックスヒダもありますが、ボックスヒダはカーテンよりも装飾のバランスで見ることが多いです。

ボックスヒダはカーテンの装飾に使われることが多い

ヒダカーテンの種類と特徴

3つ山ヒダカーテン(約2倍ヒダ)

カーテンの巾に対して、生地を2倍使います。そのため奥行のあるヒダになります。
メリットは生地をたっぷり使うので高級感のある仕上がりになるだけでなく、窓とカーテンとの間の空気層が大きくなるため保温性が高まり寒さ対策になります。
デメリットは生地使用分が大きくなるので、大きなカーテンの場合は洗濯は大変になります。
また、束ねた時のボリュームが大きくなります。

 2つ山ヒダカーテン(約1.5倍ヒダ)

2倍ヒダと比較して生地使用分が少ないので、束ねた時にボリュームが少なくスッキリと収まります。
デメリットは生地使用分が少ないので、ボリューム感がない。

ベルベットなどの生地が分厚いものは2倍ヒダだとモコモコしてしまいますので1.5倍が通常縫製になります。

1つ山ヒダカーテン(約1.3~1.5倍ヒダ)

生地使用分が少ないので、束ねた時にボリュームが少なくスッキリと収まります。1つ山はデザインを見せたいカーテンに使用されることが多いです。ヒダが深いとデザインが見えないのためです。デメリットは生地使用分が少ないので、ボリューム感がなく、保温性も低くなります。機能性カーテンレールには、フラットよりも1つ山をおすすめします。理由はヒダがあることで束ねた時に美しいからです。

ギャザープリーツカーテン(約2.5倍ヒダ)

ギャザープリーツカーテンはギャザーテープを生地に縫い付け、テープについている紐を引き、絞ってヒダを寄せてつくります。仕上り巾の2.5~4倍の生地を使います。連続する細かいヒダが美しいシルエットを作ります。柔らかくて薄手の生地やシアーカーテンに向いたスタイルです。

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ヒダのないノンプリーツカーテンの種類

フラットカーテン(約1倍ヒダ)

1つ山ヒダカーテンと同様に生地使用分が少ないので、束ねた時にボリュームが少なくスッキリと収まります。
デメリットは生地使用分が少ないので、ボリューム感がなく、保温性も低くなります。機能性カーテンレールの場合は、フラットは納まりがあまりよくないので装飾カーテンレールをお選びください。機能性カーテンレールの場合はフラットではなく1つ山ヒダカーテンにすることをおすすめします。

タブカーテン

カーテンと共生地または別布で装飾カーテンレールのポールを通すタブを取り付けたスタイル。カジュアルなスタイルになります。機能性カーテンレールには取り付けできません。タブカーテンはタブの滑りがあまり良くないので開閉しにくいです。デザイン重視のスタイルです。

ハトメカーテン

カーテンの上部に一定の間隔にハトメ金具で穴をあけたスタイルのカーテンです。装飾カーテンレールのポールに通して吊します。生地の素材感やデザインが楽しめるフラットなデザインです。海外インテリア写真でよく見かけるスタイルです。

ウェーブカーテン

フラットカーテンと同様にトップがスッキリとしたスタイルですが、ウェーブを均一な間隔にキープするためにカーテンにコードやテープを付けるタイプと、カーテンレールのランナーを均一に配置するためにレールの方にコードやテープを取り付けるタイプがあります。

ロッドポケット

カーテン上部を筒状に縫製して、ポール状の装飾カーテンレールやテンションポールに通して吊り下げるスタイルです。カフェカーテンなどで使われます。ポールに対して生地巾を大きくするとギャザーをたっぷりと取ることができますし、生地巾をあまり取らなければ、フラットな感じになります。

カーテン選びは生地を選ぶだけでなく、選んだ生地に合うスタイリング、そして選んだスタイリングに合わせたカーテンレールなどを複合的に選ぶことであなただけのオーダーカーテンが実現します。厚手のベルベットはデフォルトで1.5倍ヒダですし、広巾で柔らかい生地ならたっぷりと生地を使ったスタイルがおすすめなど、カーテンを知り尽くしたプロに是非相談することをおすすめします。