リビングのカーテン選び|“昼はレース、夜はドレープ”で失敗しないコーデのコツ【窓コラム】
リビングは来客をお通しする機会が多く、家族も長く過ごす「家の顔」です。実は昼と夜で主役が入れ替わる空間。この記事では、昼=レース、夜=ドレープの順に決める考え方と、採寸・操作性・失敗回避までを専門店の視点でまとめます。
① レースから決める理由:昼の印象は“ほぼレース”で決まる
日中にまず目に入るのはレースの透け感と光の拡散です。ここが決まると、ドレープの色や質感が自然に絞れます。

透け感の基準を先に決める

- 見えにくさ重視:ミラーレース/高密度(通りや向かいの視線対策)
- 採光重視:薄手で光を柔らかく拡散(室内が暗くなりにくい)
- 景色も楽しみたい:視線の高さだけ遮る柄・部分遮像タイプ
(関連:レースの透け感の目安|ミラーレースと採光拡散レース【窓コラム】|https://vesta-shop.jp/column/6420/ 基本の選び方|レースカーテンの魅力とおすすめの選び方【豆知識】|https://vesta-shop.jp/trivia/9738/)
質感で部屋の“格”を上げる
細番手や麻風の織り、幾何・ドットなど表情のあるレースは、家具に寄せやすく写真映えもしやすいです。黄変やホコリが気になる場合は、ウォッシャブルの化繊も選択肢です。
② 次にドレープ:夜の色・落ち着き・遮光を調整
夜はドレープが主役。色・遮光・素材で“くつろぎ感”を整えていきます。
色は「床と大物」に寄せるとまとまる
床・ソファ・ラグのトーンに±1段階の明度差で寄せると失敗が少なめです。差し色はクッションやブランケットで後から調整できます。

遮光の考え方(完全暗室=正解ではない)
- 映像や没入感を高めたい:1級遮光+リターン縫製/サイドリターンで反射・漏光を抑えやすいです
- 家族でくつろぐ明るさを残したい:2〜3級遮光で“夜景を少し残す”落ち着きになります
- 西日・外灯が強い窓:1級 or 2級+カバートップや天井付けで上部漏れを軽減できます

(関連:遮光カーテン徹底比較|1級・2級の違いと選び方・光漏れ完全ガイド【豆知識】|https://vesta-shop.jp/trivia/12349/)
スタイルと素材感
- ホテルライク:とろみのある生地(マット〜微光沢)+形態安定やウェーブ保持。縦の落ち感を揃えると上質に見えます。
- ナチュラル:太め糸の織り感や杢調・起毛でやわらかく。床色や木質家具に半トーンほど寄せるでまとまりやすいです。
- モダン:フラットや二山で直線的なライン。無地や細かな幾何で“情報量を抑える”と空間がすっきりします。


③ 操作性と干渉対策:暮らして“使いやすい”が最優先
窓の種類や動線に合う操作方式を選ぶとストレスが減ります。
開閉頻度×窓タイプの最適解
- 掃き出しで出入り多め:バーチカルブラインド/調光ロールも候補
- 腰高窓が多い:ドレープ+レースで十分。家具干渉に注意
- 連窓:1台にまとめる/分割、それぞれのメリデメを事前に検討

レール・空調・家具の当たり(干渉しないか確認)
- レールの強さ:重めの生地はダブルブラケットや下地固定でたわみを防ぎます。
- 床暖房の吹き上げ:裾がひらひらし過ぎないか、床から−1〜2cmの丈で調整します。
- エアコンの風向き:送風が直撃してはためかないか、運転して確認します。
- 家具・観葉植物:ソファ背やテレビ台に生地がこすれないよう、数センチの余裕をとります。
- 光漏れ対策:気になる場合はカバートップやサイドリターンで上部・横の漏れを抑えられます。
- 操作のしやすさ:毎日開け閉めする窓は、機能性レールや電動化で負担を減らせます(高所・大開口・家具裏の窓に便利)。

④ 採寸と取り付けのコツ(プロ視点)
見た目と使い勝手は数センチの差で変わります。ここを押さえると光漏れや床擦れを防ぎやすいです。
光漏れと床スレスレのバランス
- 掃き出し:床から-1〜-2cm(ラグ・段差も考慮)
- 腰高:窓台から+15〜20cmで安定感
- 上部:天井付けにすると天井が高く見えます

下地が不安なとき
石膏ボードのみの場合はアンカーや取付金具で安全に。新設時は下地位置の確認がおすすめです。
⑤ 機能オプション:一年中の快適をキープ
- 断熱・省エネ:ハニカムスクリーンや裏地追加で体感差が出やすいです
- 防炎:LDK(火元のキッチンがあるリビング)や高層マンション
- 防汚・ウォッシャブル:小さなお子さま・ペットのいるご家庭に

(関連:夏も冬も快適に!断熱・省エネに効くハニカムスクリーンとは【豆知識】|https://vesta-shop.jp/trivia/13481/)
⑥ よくある失敗と回避策(チェックリスト)
- 昼は良いのに夜が落ち着かない → ドレープの彩度が高い可能性
- 外からの視線が気になる → レースの遮像性能が不足気味
- 開け閉めが面倒 → 操作方式と動線が不一致。メカ変更や分割を検討
- サイズ・光漏れ → 採寸ルールの見直し/天井付けも選択肢
- 家具に擦れる → 仕上がり丈と配置を同時に見直す
⑦ コーディネート実例(雰囲気で比較)
- ナチュラル:リネンライクのレース+ベージュのドレープ。観葉植物と好相性です
- ホテルライク:白レース+やや濃色のとろみドレープ。金属光沢の小物で引き締め
- 北欧モダン:植物モチーフ刺繍+ライトブルードレープ。木質家具と軽やかに



迷ったら“体感”が最短:ショールームで比べてください
昼はレース、夜はドレープ——実物で比べると選びやすくなります。 坂戸/ふじみ野のショールームでは、レースの見え方や操作性を落ち着いてご確認いただけます。よろしければご都合の良い日時をお選びください。
(来店予約はこちら|https://vesta-shop.jp/reservation/)
Q&A
Q. リビングはやっぱり1級遮光が良い?
A.映像の映り込みや眩しさを抑えたい場合は1級遮光が安心です。団らん中心なら2〜3級のほのかな明るさが心地よいこともあります。
Q. レースは白が基本?
A. 白系は合わせやすい一方、生成りやグレージュは家具に寄せやすく上質に見えます。昼の印象はレースで決まりやすいため、先に選ぶのがおすすめです。
Q. 掃き出し窓はカーテン以外が良い?
A. 出入り頻度が多い場合は、バーチカルブラインドや調光ロールも候補です。段差や干渉、風の影響を現地で確認しておくと安心です。
Q. 掃除や洗濯の頻度は?
A. レースは半年〜1年に1回、ドレープは年1回が目安です。花粉・黄砂の時季はこまめなはたきが効果的です。