アースデイにおすすめしたいカーテン素材
4月22日はアースデイです。今年のテーマは「地球を修復する」です。
新型コロナウイルスのパンデミックによる大打撃から社会が回復する過程で、人類が地球に与えるダメージをいかに無くしていけるか?
企業レベルでは、社会の仕組み自体を替えるような大きな取り組みが増えてきています。
では、個人レベルでできることを考えてみるとそれは『選択』ではないでしょうか?
私たちが暮らしていくための活動。衣食住、文化などすべて消費が伴います。
消費というとネガティブに感じられてしまいますが、そうではないと思います。
大切なのは何かを選択するときに広い視野で、環境に配慮した選択をし続けることではないでしょうか。
そんな環境に配慮した製品であるテンセルをご紹介します。
テンセルはカーテンの素材としては多くありませんが、よく耳にするのではないでしょうか?
テンセルとは、ユーカリを原料とした再生繊維です。
ユーカリ原料は成長が早く、強い植物なので科学肥料を必要としないエコロジカルな原料です。
原料となるユーカリの木材パルプを化学処理したファイバー(ワタ)を糸に紡ぎだします。
さらに溶剤は99%以上が再利用されるため、環境への影響が最小限に抑えられるそうです。
また、テンセルは土に埋めると微生物に分解され、最終的に「土」に還ります。
その土はまた木を育てられるので、自然な循環サイクルが生み出されます。
分類上はテンセルも化学繊維にはなりますが、一般的な石油から作られた化学繊維と違い、
限りなく天然繊維に近い化学繊維なのです。
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テンセルに使用される原料は常緑樹のユーカリを主とした木質パルプです。コアラが好きなことでも知られています。計画植林によって守られた森から供給されています。 |
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テンセル®
テンセルとは、オーストリアのレンチング社が製造するリヨセル繊維の登録商標です。普通名詞はリヨセル繊維になりますが、テンセルの方が一般的に知られていると思います。表示では『テンセル®』と登録商標マークをつけて使われています。 写真の左側がユーカリの木材チップ。 中央がセルロースを取り出してパルプ化したもの。 右側が糸になる前の状態のテンセルです。この状態で出荷され、紡績工場で糸になります。 |
テンセルの特徴
①ソフトな風合いで光沢感がある ②繊維が柔らかくドレープ性が良い ③吸水性・発散性に優れている ④摩擦によって白くなりやすい ⑤濡れると少し硬くなる テンセルは木材パルプを溶剤に溶かして、フィルターでろ過し、不純物を取り除いたものを細かい穴から押し出して紡出しファイバーにしたものを紡績して糸にします。原料のユーカリ育成からファイバーの製造工程において水・化学薬品・エネルギーの使用量が抑えれれる点においてもエコロジカルな素材です。 |