瀬戸内リトリート 青凪【エトセトラ】

安藤忠雄の建築美とインテリア

今回は、日本屈指のデザインホテルとして名高い「瀬戸内リトリート 青凪」についてご紹介します。建築とインテリアの美しい融合を、インテリア好きの皆様にもお楽しみいただけるよう、特に館内空間の魅力を中心にお届けします。

インフィニティプールから見る瀬戸内の海

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フロントから安藤忠雄全開

ホテルの来歴と建築家・安藤忠雄

瀬戸内リトリート 青凪は、愛媛県松山市の丘の上に佇み、瀬戸内海の絶景を望むラグジュアリーリトリートです。
もともとは1980年代、オンワード美術館として著名建築家・安藤忠雄氏によって設計されました。その後、2015年にリノベーションされ、今のホテルとして生まれ変わっています。

安藤忠雄氏は、コンクリート打ちっぱなしのミニマルなデザインと、自然光・自然との調和を重んじた建築で世界的に有名。瀬戸内リトリート 青凪では、その美学が隅々にまで息づいています。。

ミニマリズムが際立つ静寂の中庭

インテリアの魅力

ミニマル&アートな空間設計

ホテル館内に足を踏み入れると、安藤忠雄建築ならではのコンクリートの質感と光のコントラストが印象的。無駄をそぎ落としたシンプルな空間は、訪れる人の感性を研ぎ澄まします。

本館から見る別館
本館と別館は地下の廊下でつながっている

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客室のインテリア

客室はゆったりとしたレイアウトが特徴です。床はウォールtoウォールの全面カーペット敷き。室内に入って、最初に驚いたのは、そのガラスのサイズ。ガラスとガラスを繋ぐスチールフレームは最小限なので、まるで外とつながっているよう。窓の外に広がる景色を取り込みつつ、室内は静謐な落ち着き。グレーのモダンソファと木製テーブルが、コンクリートの質感と好相性です。

ピクチャーウィンドウとはまさにこのこと
広い空間を特に仕切ることなくベッドが配置されています

オリジナルデザインの家具や、北欧のモダンファニチャーが絶妙なバランスで配置され、木や石、ファブリックなど自然素材のぬくもりも感じられる造りです。

家具の木材の色ですが、明るい黄色がかった茶色は北欧インテリアに多くみられます。最近のラグジュアリーホテルですと、黄色味が抑えられる傾向があります。このホテルが2015年に開業しているということも関係あるかもしれません。また、安藤先生のご意向もあるかと思います。コンクリートというと、冷たい印象になりそうですが、明るい黄色がかった木材の家具がホッとさせてくれているようにも見えます。

ベランダにはホワイトのアカプルコ

ベランダですが、大型のガラスの左右が電動でスライド開閉します。設備が古いため、開閉には時間がかかり、今では当たり前にある障害物に当たると自動で動作が制御されるという設備がないので注意が必要です。窓装飾は、電動のロールスクリーンで遮光ではありません。電動のコントロールは壁面のスイッチで操作しますが、こちらも年季の入ったものでした。設備面では、どうしても新しくすることが難しいのかもしれませんが、安藤建築に宿泊することに意味があるので気にはなりませんでした。

温泉付き半露天スイート

フルフラット寝湯付きの半露天風呂は、PH8.25、炭酸水素イオンやラドンなどを豊富に含んだ、身体の芯から温まる温泉です。広々とした浴室内ですが、壁面のタイルが濃色で落ち着きのあるリラックス空間です。

半露店で外気を感じる温泉
洗面室もシンプルで広々としている

プールやラウンジの共用エリアも“映える”

屋外インフィニティプールの開放感ある造形や、ラウンジスペースの洗練されたソファ、照明にもこだわりが。シンプルながら上質なマテリアルを活かしたインテリアは、日常を忘れさせる非日常の美空間。共用部にもアートやデザイン性の高いインテリアが随所に配されています。

シンプルで開放的な時間が流れる場所
先端まで行くと海が見える
アートブックや音楽を楽しめるラウンジスペース
あらゆる場所がギャラリー空間
黒瀧藍玖氏の織物による立体インスタレーション

インテリア好きにおすすめしたい理由

瀬戸内リトリート 青凪は、「少しの贅沢と、静けさの中で本物の美を感じたい」―そんな方にぴったりの場所。安藤忠雄の建築×アート×インテリアという組み合わせは、インテリア好きなら一度は体験したい空間です。

まとめ

瀬戸内リトリート 青凪は、建築とインテリア、自然が三位一体となった究極のリトリート。
写真では伝えきれない、空気感や光の陰影、美しい空間の数々を、ぜひ現地で体感して欲しいです。
空間やアートはもちろんですが、お食事も大満足でした。