2026年パントン・カラー・オブ・ザ・イヤーは『クラウド・ダンサー』【エトセトラ】

パントン・カラー・オブ・ザ・イヤー2026は『クラウド・ダンサー』

毎年発表される「パントン・カラー・オブ・ザ・イヤー」。2026年に選ばれたのは、意外にも“白”系のカラー「クラウド・ダンサー(PANTONE 11-4201)」です。
真っ白というより、ふんわりとしたやわらかさを感じるオフホワイトで、インテリアのベースカラーとしてとても使いやすいトーンです。

パントン・カラー・オブ・ザ・イヤー2026とは

パントン・カラー・オブ・ザ・イヤーは、アメリカの色見本会社パントン社が毎年発表している「その年を象徴する1色」です。デザインやファッション、インテリアなどさまざまな分野で注目され、その年のムードや価値観を色で表現した指標として世界中で参考にされています。

2026年に選ばれたのは、やわらかな白の「クラウド・ダンサー(Cloud Dancer)」。これまでビビッドな色やニュアンスカラーが注目されてきた中で、“白”が選ばれたことは、パントンの発表の中でも象徴的な出来事と言えます。

ただのトレンドカラーというより、「これからの数年をどんな気持ちで過ごしたいか」を考えるきっかけになる色。インテリアに取り入れることで、空間づくりの方向性や、暮らしのテーマをさりげなく表現できるのが、このカラー・オブ・ザ・イヤーの面白さです。

「クラウド・ダンサー」の色のイメージ

クラウド・ダンサーの色は、真っ白というよりも、少しだけグレーやあたたかさを含んだ“やわらかな白”というイメージです。​
強いコントラストをつくる白ではなく、光をふんわりと受け止めて、空気ごとやわらかくしてくれるような、穏やかで上品なオフホワイトに近いトーンだと考えると分かりやすいです。

インテリアで使うと、空間をすっきり見せつつも冷たくなりすぎず、心地よい余白を感じさせるのが特徴です。
ナチュラルな木目やリネン、グレージュ系のカラーともなじみやすく、主張しすぎないベースカラーとして、他の色や素材の良さを引き立ててくれる色味と捉えると良いと思います。

「クラウド・ダンサー」に込められたメッセージ

「クラウド・ダンサー」に込められたメッセージは、「静けさ・リセット・新しい始まり」です。
白に近い穏やかな色を選ぶことで、情報やモノにあふれた日常から一度離れ、心や暮らしを整え直す“余白”を表していると言えます。

はっきり主張するよりも、周りを受け止めて調和させるニュートラルカラーなので、自分らしさや好きなものを静かに大切にしたいこれからの暮らし方を象徴する色、と捉えることができます。

静けさ・リセット・余白を表すカラー

静けさ・リセット・余白を表すカラーとしてのクラウド・ダンサーは敢えて表現するなら「ととのえる白」

落ち着いたトーンの白は、強く主張する色ではなく、視線や気持ちをふっと休ませてくれる役割を持っています。
部屋全体をこのやわらかな白でまとめることで、気持ちを切り替えたり、一日の終わりにリセットしたりしやすい「余白のある空間」をつくることができます。

ここ数年のカラーとの流れ(ピーチ・ファズ、モカ・ムースからの変化)

ここ数年のカラーの流れを見ると、やさしい色合いが続いている中での「白」への到達、というストーリーがつくりやすいです。

2024年のやわらかなピンク系「ピーチ・ファズ」2025年のソフトなブラウン「モカ・ムースと、心や暮らしをほぐすような温もりのあるカラーが続いてきました。
2026年の「クラウド・ダンサー」は、その延長線上にありながら、色みをさらにそぎ落として“ほぼ白”に近づいた、いわば「やさしいトーンの最終形」のような位置づけとも言えます。

色そのものの主張よりも、「どう生きたいか」「どんな空間で過ごしたいか」という価値観を受け止めるベースとしての役割が強くなってきている――そんな流れを感じさせる3年間の変化です。

クラウド・ダンサーをインテリアに取り入れるポイント

クラウド・ダンサーをインテリアに取り入れるときは、「どこを白にするか」と「どんな素材と組み合わせるか」を意識するとまとめやすくなります。

まずは、壁やカーテン、ラグなど“面積の大きい部分”にやわらかな白を使うと、部屋全体が明るく整って見えます。
そのうえで、木の家具やリネン、コットンなど、自然素材の質感を合わせると、冷たくならずに「静かで心地よい」雰囲気をつくることができます。

様々な質感のファブリックスを組み合わせて作る優しい空間

合わせやすいカラー・素材(木質、グレージュ、くすみカラーなど)

クラウド・ダンサーのようなやわらかな白は、「色合わせ」より「質感合わせ」を意識すると、うまくまとまりやすくなります。

相性の良いカラーとしては、ベージュやグレージュ、ややグレーを含んだくすみグリーン・グレイッシュブルーなど、少しトーンを落とした穏やかな色がおすすめです。
素材は、オークやナラなど明るめの木質、リネンやコットンのファブリック、マットな陶器、ざらっとした石素材など、自然素材やマットな質感と組み合わせると、白が冷たくならずに「柔らかいミニマル」な印象にまとまります。

そんな2026年におすすめしたい「ナツソビク」の麻カーテン

クラウド・ダンサーのようなやわらかな白がテーマになる2026年のインテリアには、色だけでなく「素材感」も大切なポイントになってきます。
そこでおすすめしたいのが、日本生まれの麻専門ブランド「ナツソビク」のリネンカーテンです。

ナツソビクのカーテンは、麻ならではの素朴な表情と、光をふんわりと透かす柔らかな質感が魅力です。
クラウド・ダンサーのような穏やかな白やニュアンスカラーと組み合わせることで、主張しすぎないのに、ちゃんと心地よさが感じられる「静かな窓辺」をつくることができます。

トレンドを取り入れつつも、流行が過ぎても長く愛用できるベースカラー・ベース素材を選びたい方にとって、ナツソビクの麻カーテンは2026年らしさと普遍性を両立できるアイテムと言えるでしょう。

ナツソビクとは?日本生まれの麻専門ファブリックブランド

ナツソビクは、日本で生まれた「麻」に特化したファブリックブランドで、リネン100%のカーテンやファブリックを中心に展開しているブランドです。
国内の織物産地で丁寧につくられた生地を使い、日本の光や気候、暮らしに合うようにデザインされているのが特徴で、「自然素材で心地よく暮らしたい」という方に支持されています。

カラーは真っ白だけでなく、生成りや砂色、霧がかったようなグレーなど、日本の風景から切り取ったようなやわらかなトーンが中心です。
クラウド・ダンサーのようなソフトな白と合わせやすく、主張しすぎないニュアンスカラーで、長く使えるベースづくりができるファブリックブランドと言えます。

ナツソビク:フォグ07白銀
ナツソビク:フォグ07白銀

ナツソビクの刺繍:ツユシズク
ナツソビクの刺繍:ツユシズクは雨の雫が水面に落ちる波紋をモチーフにしています

ヴェスタショップ坂戸では、ナツソビクの麻カーテンを実際にご覧いただける展示をご用意しています。
生地の質感や色味、光の通し方など、写真だけでは分かりにくい部分も、サンプルを手に取ってゆっくり比べていただけます。

ご相談をご希望の方は、事前のご来店予約がおすすめです。
ご予約はヴェスタショップ坂戸の公式サイト内『来店予約フォーム』から、またはお電話にてお気軽にお申し込みください。