日本の家 1945年以降の建築と暮らし展【エトセトラ】
竹橋の国立近代美術館で開催中の『日本の家 1945年以降の建築と暮らし』展に行ってきました。この展覧会は、タイトル通りに1945年以降の戸建住宅をテーマにしており、ローマとロンドンで開催された日本巡回展です。
日本は欧米(と大きくくくってしまいますが)と比較すると住宅のサイクルが短いです。
戦後の住宅不足から始まり、住宅に求められる要求の変化や現代にまで続く住宅の工業化
など日本的な住宅に関心が集まっているようです。また、日本独自の傾向として建築家が個人の住宅を設計することが海外では極めて珍しいようです。建築家は公共的な建築に関わるべきだという認識が主流だからだそうです。住宅を考えるとき、様々な視点から多角的に展開されいている展覧会です。住宅は作品なのか?大量生産の工業製品なのか?まちを構成する要素としての住宅など。社会の変化に合わせた変遷や、逆に社会に対して変化を促す存在としての住宅について考えさせられる展覧会でした。