デンマーク・デザイン展に行って来ました

東郷青児記念 損保ジャパン日本興亜美術館で開催しているデンマーク・デザイン展行って来ました。

今年は日本とデンマークの修好通商航海条約150周年の記念イヤーということでデンマーク・デザイン展が日本では5か所で開催されております。

デンマークのイメージというと、アンデルセンやヴァイキング、ロイヤルコペンハーゲンなど断片的に思い浮かべることはできますが少し遠い印象かもしれません。

インテリアに興味があれば『北欧デザイン』でしょう。その中でもデンマークデザインといえば家具や照明が素敵ですね。

シンプルで飽きのこない美しい家具が1950年代から多くのデザイナーによって手掛けられるようになり、

ブームの発端の最初はアメリカで紹介されて人気となり世界に広がります。

このシンプルな造形の理由には「社会福祉の充実」があります。デンマークは国民が負担する税金はとても高いのですが、

医療・教育・雇用・介護などの制度が整っており、「非営利住宅」の供給など国民一人一人が快適な住まいを持つことが推奨されています。

社会のすべての階層の人々のために、美しく機能的でかつ経済的な住宅やデザインを普及させるという国策が

デーニッシュデザインを形成した一因とされています。豪華でなくても、素晴らしデザインは暮らしを豊かにしてくれる。

そんなデーニッシュデザインの家具は、日本でも大変人気があります。

今回、特に興味深かったのはテキスタイル。それもアーネ・ヤコプスン[アルネ・ヤコブセン]

(ヤコブセンの方が通りはいいのですが、より本来の発音に近い表記がされていました)のテキスタイルデザインが6点展示されていました。

ヤコブセンといえばスタイリッシュな家具が有名ですが、テキスタイルはとてもかわいらしいです。

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〈ヤコブセン1944年:牧草地〉綿プリント

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〈ザ・チェア(ラウンドチェア)〉椅子の中の椅子

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〈ベアチェア〉名前の理由はアームがクマの手みたいだから

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会場には実際に座れる展示もありました