建築の日本展:その遺伝子のもたらすもの展【エトセトラ】
森美術館で9月17日まで開催中の建築の日本展に行ってきました。建築とは土地(地面)と切り離せなものであることは言うまでもないことです。日本文化は大陸からの影響が大きいのですが、建築も例外ではありません。しかし、独特の日本らしさとはどこからきているのでしょうか?日本は国土の7割が森林であるため、建築素材として木が使われることは必然だと思いますが、日本の建築にとって建築素材が木であることは伝統的建築の遺伝子に強い影響を与えています。そして現代建築から感じられる日本的なものは、伝統的建築が色濃く表れています。写真撮影可能な展示では、2015年ミラノ万博で日本館パビリオンで使われていた木組の実物がありました。木組なので釘は使わず仕口で接合されいるため、解体が可能で万博終了後はばらして建築資材として使われているそうです。西洋から見た日本建築の魅力のひとつに日本特有の自然観・美意識があると思うのですが今回原寸展示『待庵』は美意識を究極的に突き詰めた空間です。この小宇宙である茶室を六本木の53階で体験できる貴重な機会ですので、ご興味のある方は是非どうぞ。ひとつお知らせ。三角スケールを持っていくと三スケ割で入館料が100円割引になるそうです。
![2015年ミラノ万博日本館で使われて木組](https://vesta-shop.jp/wp-content/uploads/blog/blog-new/artch_02.jpg)
![仕口で接合している](https://vesta-shop.jp/wp-content/uploads/blog/blog-new/archi_03.jpg)
![国宝『待庵』が六本木53階に再現](https://vesta-shop.jp/wp-content/uploads/blog/blog-new/archi_04.jpg)
![茶室の中は小宇宙](https://vesta-shop.jp/wp-content/uploads/blog/blog-new/archi_05.jpg)
![丹下健三先生のご自宅1/3模型](https://vesta-shop.jp/wp-content/uploads/blog/blog-new/archi_06.jpg)