カーテンのヒダ種類・選び方ガイド|2倍・1.5倍・フラットの違いとおすすめのポイント【豆知識】

カーテンヒダとは?

カーテンのヒダとは、上部の生地をつまんで縫製し、美しいウェーブ(ドレープ)を作る部分です。ヒダにカーテンフックを付けることで、開閉時もすっきりとまとまり、収納性が高まります。機能性カーテンレールにはヒダ付きカーテンが向いていて、オーダーカーテンでは2倍ヒダが標準ですが、近年は1.5倍ヒダも人気です。ヒダ倍率は生地のデザインや素材、カーテンレールとの相性で選ぶのがポイントです。

カーテンのヒダ倍率とは?

3つ山ヒダカーテン(約2倍ヒダ)の特徴

  • カーテン仕上がり巾の約2倍の生地量で深いウェーブが出る​
  • 高級感・保温性・遮光性に優れる
  • 束ねた時にボリュームが大きく豪華な印象
  • 生地の使用量が多いため洗濯や取り扱いはやや大変
  • 柄物はヒダ部分に隠れやすい
3つヒダを取ることで仕上がり巾に対して約2倍の生地を使う

 2つ山ヒダカーテン(約1.5倍ヒダ) の特徴

  • 仕上がり巾の約1.5倍の生地量で、ゆるやかなウェーブが出る
  • 束ねた時のボリュームが少なく、すっきりとまとまる
  • 生地使用量が少ないためコストを抑えやすい
  • プライベート空間や子供部屋などにおすすめ
  • ボリューム感や高級感は控えめで、保温性・遮光性は2倍ヒダより弱め
ヒダを2つ取って仕上がり巾に対して1.5倍の生地量になります

フラットカーテン(約1.1~1.3倍ヒダ)

  • ヒダを取らず、生地をほぼそのまま使うシンプルなスタイル
  • 仕上がり巾はレールに対して約1.1~1.3倍程度が目安
  • カーテンの柄や生地感がそのまま活きるので、デザイン性を重視したい場合に最適
  • ボリューム感が控えめで、すっきり・ナチュラルな印象
  • 生地使用量が少なく、価格を抑えやすい
  • 軽くて開閉がしやすい、洗濯・取り外しも楽
  • 部屋が広く見える、省スペース設計で小窓や1人暮らしにもおすすめ
  • まとまりにくいため、開けて束ねたときに生地が広がりやすい点は注意
ヒダがないからスッキリした印象になる
リネンカーテンではラフなイメージのフラットにする場合が比較的多い

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ヴェスタショップではこだわりのカーテンをセレクトしております。カーテン選びにお悩みならお気軽にご相談ください。

生地特性ごとのヒダ選び方

ジャガード織などのしっかりした生地

  • ジャガード織は重厚感・高級感が際立つ生地​
  • 3つ山(約2倍ヒダ)で仕立てると、美しいドレープと立体感が生まれる​
  • 生地をたっぷり使うことで断熱効果も期待できる​
  • 1.5倍ヒダよりもボリュームがあり、見た目が豪華​
  • 来客スペースやリビングなど、特別な空間に最適
モリスは2倍ヒダがやっぱりおすすめ

比較的リーズナブルな薄手のドレープ生地

  • 薄手のドレープ生地は、軽やかで自然なウェーブ感​
  • 1.5倍ヒダ仕立てにすると、バランス良くすっきり仕上がる​
  • 生地使用量が2倍ヒダより少なく、コストを抑えやすい​
  • 柄物・無地どちらの生地にも合わせやすい​
  • リビング以外の子ども部屋や寝室、ナチュラル・カジュアルなインテリアに最適
1.5倍ヒダはカジュアルなスタイルになる

柄物・大柄生地で注意するポイント

  • ヒダを深く取る(2倍ヒダ等)と、柄がヒダの中に隠れて模様が見えにくくなる​
  • 生地によっては2倍ヒダで柄が美しく出るようリピートが設計されているものもあり、その場合は2倍ヒダがおすすめ​
  • 大柄・個性的なデザインの場合は、フラット仕立てや1つ山ヒダ(ワンタック)にすると柄が活きやすい​
  • 柄を活かす場合は事前に「仕上がりイメージ」や「柄位置」の確認が重要​
  • 柄の大きさや位置によって用尺(必要な生地の長さ)が多くなることがある
デザインを見せたいならフラットスタイル

よくある質問とプロのアドバイス

Q:カーテンのヒダ倍率はどう決めればいい?

A:ヒダ倍率は、生地のデザイン・機能・素材と、部屋の雰囲気に合わせて選びます。装飾性・高級感を重視するなら2倍ヒダ、カジュアルや価格・すっきり感重視なら1.5倍ヒダ、柄をしっかり見せたいならフラットがおすすめです。

Q:フラット(ヒダなし)カーテンとの見え方や機能の違いは?

A:フラットカーテンはヒダがない分、柄や素材感をそのまま楽しめ、部屋が広く見えるなどのメリットがあります。一方、遮光性・保温性はヒダカーテンよりも低く、生地のまとまりもやや劣ります。

Q:ヒダによって遮光性・保温性は変わる?

A:ヒダが多いほど生地の重なり・ウェーブができ、空気層が増えて遮光性・保温性も高まります。フラットは生地使用量が少ないため、機能性重視ならヒダ付きカーテンがおすすめです。

Q:レールとの相性はどちらが良い?

A:機能性カーテンレールにはヒダ付きカーテン(1.5倍・2倍)が向いています。フラットカーテンは装飾カーテンレールが向いています。見た目はすっきりですが、まとめにくさが気になる場合があります。

まとめ・自分に合ったカーテンのヒダを選ぶには

ヴェスタショップには多彩な展示カーテンをご用意しています。実際に生地を手に取り、お気に入りのカーテンが見つかった際には、生地の特徴やスタイルに合わせて、経験豊富なスタッフが最適なヒダや仕立て方法をご提案いたします。プロによるアドバイスを活用し、ご自身にぴったりのカーテン選びをぜひご体験ください。