防炎カーテンは必要ですか?【豆知識】

防炎カーテンとは?燃えないカーテンなの?

カーテンや布製ブラインドに防炎性能のある製品があります。防炎性能のあるカーテンとは簡単に言うと防炎性試験に合格したカーテンです。普通のカーテンと比べて燃えにくいもので、燃えないわけではありません

防炎カーテンについているラベル

ホテルに宿泊した時に気になったら見ていただきたいのですが、カーテン端の裾に「防炎ラベル」がついているはずです。防炎防火対象物ではラベルを付ける義務があります。防炎ラベルにはいくつかの種類があります。防炎ラベルには、カーテン・じゅうたん等の完成品につけられる「物品ラベル」と、加工させる直前のカーテン・じゅうたん等の材料(原反)につけられる「材料ラベル」があります。縫製済みのカーテンにつけられるのは「物品ラベル」です。

防炎カーテンの種類

・縫い付け・ちょう付け(貼り付け)
防炎(イ) 
水洗い洗濯及びドライクリーニングに

ついての基準に適合するもの
防炎(ニ)
洗濯後は再防炎処理の
必要があるもの
防炎(ロ) 
水洗い洗濯についての基準に適合

するもの
防炎(ホ)
洗濯後再防炎処理したもの
防炎(ハ) 
ドライクリーニングについての基準

に適合するもの
防炎(ヘ)
洗濯後再防炎処理したもの
カーテン防炎ラベル(物品ラベル)
また、防炎カーテンには生地と縫製品とのトレーサビリティ(製品履歴情報)を表示した補助ラベルを防炎ラベルに加えて付けることになりました。補助ラベルには照会No.が記載されているので製造者・試験番号・ロット番号を確認することができます。
補助ラベル

防炎カーテンが必要な場合とは?

消防法という法律に則って防炎カーテンを使用しなければならない場所があります。高層建築物や地下街、劇場、映画館、ホテルなど不特定多数の人が出入りする場所などは防炎カーテンである必要があります。高層マンションの場合、高さ31メートル以上(およそ11階以上)の建物なら、低層にお住まいでも防炎カーテンでなければなりません。戸建住宅や低層マンションでは防炎カーテンである必要はまりません。

お気軽にご相談ください

ヴェスタショップではこだわりのカーテンをセレクトしております。カーテン選びにお悩みならお気軽にご相談ください。

消防法を守る義務がある

「消防法」とは、建築物などについて防火・消防上必要な規制を定めた法律です。その中で防炎物品を使用しなければならない防火対象物では防炎カーテンを使用することが義務付けられています。

消防法の規制を受ける防炎防火対象物

主要な防炎防火対象物

  • 高層建築物(高さ31メートルを超える建築物)
  • 地下街
  • 劇場・映画館・演芸場
  • 飲食店
  • 百貨店・店舗・展示場
  • 旅館・ホテル、宿泊施設
  • 病院・診療所
  • 養護老人ホーム・デイサービス・福祉センター
  • 障害者支援施設・地域活動支援センター 

他にも色々な施設が該当しますが、基本的に不特定多数の人が利用する施設はほぼ該当しています。

消防法を満たしたカーテン

「消防法施行規則」に基づく防炎性試験に合格したカーテン、布製ブラインド及びじゅうたん等に「防炎」マークを表示する事ができます。消防法に位置付けられた「防炎規制」では、燃えにくい性質を「防炎性能」といい、消防法に定められた防炎性能基準の条件を満たしたものを「防炎物品」と呼んでいます。

防炎カーテンのメリット・デメリット

メリット

防炎カーテンなら万が一火事が起こった場合に燃えにくいことが延焼を遅らせるという利点があります。

デメリット

  • 防炎性能を付加するために価格が高くなります。
  • 後加工によって防炎性能を獲得すると、加工前と風合いが変化することがあります。

お気軽にご相談ください

ヴェスタショップではこだわりのカーテンをセレクトしております。カーテン選びにお悩みならお気軽にご相談ください。

防炎カーテンを選ぶポイント

防炎カーテンがおすすめの場所

キッチンや暖炉など火を使用するお部屋

防炎カーテンのお洗濯について

お洗濯は洗濯表示に従ってください。防炎(イ)ラベルは水洗い・ドライクリーニングでもその防炎性能は維持されます。日本で販売されている防炎カーテンはほぼ(イ)ラベルですが、まれに違う場合がございます。防炎(ロ)ラベルでは水洗いは防炎性能を維持しますが、ドライクリーニングしたら再加工が必要になります。防炎(ハ)ラベルではドライクリーニングは防炎性能を維持しますが、水洗いしたら再加工が必要になります。

防炎ラベルの有無について

戸建住宅や低層マンションは防炎カーテンである必要はありませんが防炎カーテンを選んだ場合であってもラベルを付けることはあまりありません。防炎ラベルは消防検査の時に必要があるだけなので、検査しない物件にラベルを付ける必然性はないからです。ラベルがなくても、防炎商品なら燃えにくい性能は保持していますのでご安心ください。

防炎(イ)ラベル は難燃繊維を使っているので水洗い・クリーニングしても防炎性能を維持できる製品です。