シアーカーテン裾仕上げ—三つ折り、ショートヘム、ウェイトテープの違い【豆知識】

シアーカーテンの裾仕上げについて

シアーカーテン(レースカーテン)は、お部屋の印象を大きく変える重要なアイテムです。日本ではドレープカーテンとレースカーテンを2重に掛けるのが一般的で、レース=白・無地のイメージが強いですが、実際には刺繍やオパールプリント、カラータイプなどデザインも豊富です。

レースカーテンの生地は、幅の違いによって仕上げ方法が選ばれます。

  • 幅100~150cmの生地(タテ使い)は生地をはぎ合わせて、三つ折りで裾を仕上げるのが基本です。
  • 幅300cmの生地(ヨコ使い)は、はぎ合わせ不要で、三つ折りでも仕上げられますが、ウェイトテープ仕様にすることでより美しいラインが出せます。

ヴェスタショップでは、デザイン性や使い勝手にこだわり、最適な裾仕上げ方法をご提案しています。

三つ折り仕様の特徴

  • 生地をしっかり折り返して縫製するため耐久性が高い​
  • 重厚感のある見栄えで、フォーマルな空間にもなじみやすい​
  • 端部にウェイトが入り、カーテンがまっすぐ落ちる​
  • 光や摩耗、紫外線による劣化に強い​
  • 既製品よりもオーダー品の方が折り返しがしっかりしている
ドレープ:CL4503とレース:CL4603で同じ仕上りで揃えるパターン

ショートヘム仕様の特徴

  • 折り返し幅が約2.5(2~3cm)とコンパクト​
  • 裾部分の柄や透け感を損なわず、デザイン重視のレースカーテンに最適​
  • すっきりと軽やかな印象で、現代的な窓辺を演出できる​
  • 裾のもたつきがなく、掃除がしやすい​
  • オパール加工やプリント生地との相性が良い​
オパールプリントでは柄をジャマしないショートヘムがおすすめ

ウェイトテープ仕様の特徴

  • 裾におもり付きテープが入り、均一なウェーブを作れる​
  • 生地の重なりがなく、広い面での柄・透け感を活かせる​
  • カーテンがすっきり伸び、端まで美しいラインが出やすい​
  • 軽やかなドレープ性で明るい部屋・窓辺にもおすすめ​
  • レースや薄手素材に適し、モダンな空間にも映える
広巾生地ではウェイトテープ仕上げにする場合が多い

裾仕上げ方法ごとの違い・比較

見た目の印象の違い

  • 三つ折り:重厚感と耐久性、ドレープと揃えて統一感が出る
  • ショートヘム:軽やかさとデザイン(オパールプリント)の強調
  • ウェイトテープ:すっきりしたラインでエレガントな仕上がり

耐久性・メンテナンス性の違い

  • 三つ折り・ショートヘム:摩耗や紫外線による劣化、洗濯にも強く、長持ちしやすい
  • ウェイトテープ:繊細なオーガンジーなど極薄生地では、長期間の紫外線照射やウェイトの重みで生地が破損する場合があり

※窓側に設置するレースカーテンは長時間紫外線が当たり、紫外線とホコリの化学反応によって生地が劣化することがあります。

裾仕上の選び方

  • 幅100~150cmの生地(タテ使い)は生地をはぎ合わせて、三つ折りまたはショートヘムで裾を仕上げるのが基本
  • 幅300cmの生地(ヨコ使い)は、はぎ合わせ不要なのでウェイトテープ仕様が可能です
  • オパールプリントなど、三つ折りすることでデザイン性に影響がある場合はショートヘムが向いている
  • 洗濯したいなら三つ折りまたはショートヘムがおすすめ(生地への負担がかかるため)