ウェーブスタイルカーテンとは?特徴・対応レール・注意点を解説【豆知識】

ここ数年、インテリア系YouTubeなどでも見かけることが増えたのが、
カーテンの「ウェーブスタイル」です。
人気YouTuberさんの紹介をきっかけに、ヴェスタショップにもお問い合わせが増えています。

ウェーブスタイルは、一般的なカーテンのようにヒダを取らず、
均一なピッチで美しい波(ウェーブ)を出すことに特化したスタイルのカーテン(ウェーブスタイル)です。
すっきりとしたラインで、ファブリックならではの柔らかさも楽しめるため、
シンプルモダンなインテリアとの相性も抜群です。

もともとは「サイレントグリス」のウェーブカーテンとして知られているスタイルですが、
一見ミニマルでシンプルに見える一方で、
レールや生地選び・ピッチの取り方など、実は再現のハードルがやや高いという一面もあります。
この記事では、そのウェーブスタイルの基本と、採用するときのポイント・注意点をご紹介します。

フジエテキスタイルのハクボPF1438CH+サイレントグリス

お気軽にご相談ください

ヴェスタショップではWEBサイトよりご来店予約、お問い合わせを受け付けています。ウェーブスタイルにしたいとご検討ならお気軽にご相談ください。ショップには展示もございます。

ウェーブスタイルに必要なものは?

ウェーブスタイルをきれいに再現するには、

  • ピッチ(フックの間隔)を一定に保てるカーテンレール
  • ウェーブが出やすい「落ち感のある生地」

この2つがそろっていることが大前提になります。

ここではまず、ウェーブを均一に保つための「ピッチキープ」の仕組みと、対応しているカーテンレールのシリーズをご紹介します。

均一なウェーブをつくるカギは「ピッチキープ」

ウェーブスタイルは、ヒダ山をつくらずにフラットなカーテンを一定のピッチで並べることで、きれいな波形を出すスタイルです。

そのためには、

  • フック同士の間隔(ピッチ)を
  • 最初から 均一にキープできる仕組み

が必要になります。

この「ピッチキープ」には大きく分けて2種類あります。

  • レールの中に仕組みを内蔵した「ピッチキープテープ」タイプ
  • レールの外側にコードを取り付ける「ピッチキープコード」タイプ

どちらも目的は同じで、「ランナーの位置を等間隔に保ち、フラットカーテンをきれいなウェーブに整列させる」という役割を持っています。

ピッチキープテープ内蔵レール

まずは、レール内部に「ピッチキープテープ」が組み込めるタイプです。

対応している主なレールは、

  • ネクスティ
  • レガートユニ
  • ニューデラック
  • フロウ
  • プログレス(電動)

などです。

これらのレールは、内部にピッチキープテープをオプションで入れることができるので、

  • ランナーの間隔があらかじめ等間隔に設定されている
  • カーテンフックを掛けるだけで、ヒダ(ウェーブ)がきれいに整列する

という仕組みになっています。

通常の機能レールではフラットカーテンがだらっと広がってしまいがちですが、
ピッチキープテープ対応レールであれば、日常の開け閉めでもウェーブが崩れにくいのが大きなメリットです。

ネクスティでウェーブスタイル

ピッチキープコード対応シーリングレール「シエロシリーズ」

もうひとつが、外付けのピッチキープコードでウェーブをつくる方法です。

対応しているレールは、シーリングレールの「シエロシリーズ」です。

  • シエロライン
  • シエロクラウド
  • シエロミニ

といったシリーズがあり、ランナーが回転する構造になっているため、
フラットカーテンとの相性も良いレールです。

このシエロシリーズには、ランナー同士をつなぎ、等間隔に整列させるための

  • ピッチキープコード(外付けタイプ)

をオプションで取り付けることができます。外付けなのでレール設置後に後付けできるところも便利です。

ピッチキープコードを使うことで、

  • ランナーのピッチがきれいにそろう
  • フラットカーテンでも、美しいウェーブラインをキープできる

ようになり、シンプルな天井付けレール+ウェーブスタイルという、すっきりした納まりを実現できます。

ウェーブスタイルに向いている生地を選ぶ

レールを決めたら、次は生地選びです。
同じレールを使っても、生地の特性によってウェーブの出方は大きく変わります。

ウェーブスタイルに向いているのは、

  • ジョーゼットなどの 落ち感のあるやわらかなシアー生地
  • 縦方向にストンと落ちる、柔らかめの平織り生地
  • 緯糸(横方向)が強すぎず、縦方向の流れがきれいに出る生地

といったタイプです。

逆に、あまりおすすめできないのは、

  • 横張りが強く、ハリのある遮光生地
  • 厚みとコシが強く、裾が広がりやすい生地

などです。こういった生地は、

  • 裾が外側に広がってしまう
  • ウェーブの山が四角くゴツゴツしてしまう

といったことが多く、均一でやわらかなウェーブラインが出にくくなります。

「この生地でウェーブスタイルは大丈夫?」と迷うときは、

  • 実際に生地をたらしてみて“落ち感”をチェックする
  • ショールームでウェーブスタイルの展示生地を参考にする

といった方法で確認すると安心です。

サンゲツAC2595は美しいヒダ落ちにこだわったシアーで機能性も持ち合わせた万能に使える生地
300㎝巾で巾継ぎなしで製作できるのでウェーブスタイルにおすすめ

お気軽にご相談ください

ヴェスタショップではWEBサイトよりご来店予約、お問い合わせを受け付けています。実際の生地を見てみたい、相談してみたいと思った方はお気軽にご連絡ください。

ウェーブスタイルの注意点

ウェーブスタイルは、フラットカーテンに前後のふくらみをもった波形をつくるスタイルのため、通常のカーテンよりも奥行きのスペースが必要になります。
目安として、シングルでも奥行き10cm以上、ダブルはその約2倍は確保しておきたいところです。

特に、

  • 天井付け(シーリングレール)の場合は、
    壁からレール位置を少し離して取り付けること
  • ドレープとレースのダブル仕様にする場合は、シングルの約2倍の奥行きが必要になること

を意識しておくと安心です。

また、あらかじめカーテンボックスが設置されているお住まいでは、
ボックス内の有効奥行きによってはウェーブスタイルが難しい場合もあります。
事前に「レール位置」と「生地のふくらみ」が納まるかどうか、採寸時にしっかり確認しておきましょう。

まとめ|ウェーブスタイルは「レール選び」と「生地選び」がポイント

ウェーブスタイルのカーテンは、

  • ピッチキープ機能のついた専用レールを使うこと
  • 落ち感のある、ウェーブがきれいに出る生地を選ぶこと
  • 奥行きスペースをしっかり確保すること

この3つがそろってはじめて、カタログやSNSで見るようなきれいなウェーブカーテンになります。

「自分の家の窓で再現できるのか知りたい」
「どのレール・どの生地がいいか、一緒に見てほしい」

というときは、どうぞヴェスタショップにご相談ください。

ショールームでは、ウェーブスタイル対応のレールや、実際に吊ったカーテンの展示もご覧いただけます。
図面や窓のお写真をお持ちいただければ、サイズや納まりも確認しながらご提案いたします。

坂戸・ふじみ野で実際にウェーブスタイルをご覧いただけます