インテリアトレンドのグレイッシュカラーとは?【窓コラム】
インテリアトレンドのキーワード「グレイッシュカラー」
グレイッシュとは色相ではなく彩度
インテリアだけでなくファッションでも「グレイッシュカラー」という言葉をよく耳にします。実はグレイッシュという色はありません。色は「色相」「彩度」「明度」のバランスによって決まります。グレイッシュカラーとは、[色≒色相]の[彩度が低い≒色にグレー味を加えた]スモーキーなカラーのことです。
インテリアでグレイッシュがトレンドになっている理由
インテリアのトレンドが発信されるメジャーな場というとミラノサローネやメゾン・エ・オブジェなどの展示会があります。それらの展示会では、世界中のインテリアビジネスが終結し、次のトレンドが作られます。日本ではそれらの展示会を受けての商品の開発になりますので1~2年後に製品化されて日本でトレンドとなります。日本で受け入れられるものとそうではないものがありますが、グレイッシュカラーは日本で受け入れられたカラートレンドと言えるでしょう。理由として考えられるのは、グレイッシュカラーは落ち着いた色味で日本人の感性に合っていて、日本の住宅に馴染みやすいからだからでしょう。
グレイッシュとはこんな色
色について
色は「色相」「彩度」「明度」のバランスですが、具体的にどういうことなのか説明していきましょう。
まず「色相」とは赤、青、緑のような色味の違いになります。色相を環状に配置したものを色相環といいます。色相環にも色々ありますがメジャーなマンセル色相環では基本の色相5色(赤・黄・緑・青・紫)の中間色相(黄赤・黄緑・青緑・青紫・赤紫)を加えた10色相からなります。よく水彩絵の具には12色セットのものがありますが、これらの10色に白と黒を加えた12色が絵具の基本となります。
グレイッシュとは?
グレイッシュについても絵具で考えるとわかりやすいので続けます。絵具の色10色にそれぞれ白を混ぜるとして、白の割合が多いと明度が高くなります。一般的には色が薄くなる・淡くなるとでも表現すると思います。逆に、黒を混ぜると明度が低くなる。一般的には色がくすむ・暗くなるという感じです。
グレイッシュは色相に白や黒を混ぜて、「明度」「彩度」を調節するとグレイッシュカラーになります。何も混ぜないカラーは鮮やか(ビビッド)ですが、白や黒を混ぜて明度や彩度を変えて落ち着いたカラーになることで、色から上品さを感じる作用があります。
インテリアにおけるグレイッシュの影響力
建材のカラーが変わった
ここでいう建材とは仕上げ材のことで、主に床材や建具などについてです。住宅のインテリアイメージを左右するアイテムとなるのはフローリングと建具です。フローリングは時代によってカラートレンドが変化しています。フローリングは木の色だと思っている方も多いのですが、木そのままの色でフローリングが存在するわけではありません。無垢材をオイル塗装で材の色・質感を活かした表現もありますが、通常フローリングは表面を保護ということもあり塗装しています。その塗装はクリア塗装だとしても、若干の色味があり、フローリングもトレンド感のあるグレイッシュに仕上がる塗装になっています。
ファブリックスも変わった
カーテンやソファの張地などのファブリックスも、建材カラーに合わせるようにグレイッシュカラーが多くなっています。これらを合わせると全体的に上質感のある落ち着いた色調になるというわけです。インテリアコーディネートで失敗しないようにするには色々は手法があるのですが、全体の明度や彩度のバランスを取ることで大きな失敗は回避できると思います。コーディネートでファブリックス、特に面積が広いカーテンを上手く選ぶことによりインテリアの成功に近づけるかもしれませんよ。
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