モリスデザインスタジオ新商品【窓コラム】
ウィリアム・モリスは19世紀イギリスのデザイナーであり、社会思想家・詩人として活動していました。産業革命による大量生産を嘆き、手仕事の復権と生活と芸術の一体化を目指した「アーツアンドクラフツ」運動の実践がモリス商会です。豊かな英国の自然をモチーフにしたモリスのデザインは、壁紙やテキスタイルとして100年以上経った現在でも多くの人に愛され続けています。
モリスデザインスタジオとは?
モリスデザインスタジオとは、モリスのデザインを引き継いだサンダーソン社(現ウォーカー・グリーンバンク社)のライセンスのもと、川島織物セルコンの技術によりモリスのデザイン哲学と品質を守り、織物だからこそできる表現を実現し製品化したシリーズです。今回はヴェスタショップで新しく展示した商品をご紹介します。
ハニーサクル&チューリップⅡ
1876年に製作されたモリスの壁紙デザインを織物にしました。地紋に渦巻く葉の上にチューリップとスイカズラを配した人気のデザインを、新たにモノトーンでシックにアレンジしています。ボリュームのある太番手やカラーミックス糸など、糸の持つ素材感を生かして丁寧に表現しています。素材が引き立つシックなカラーなので、モリスの新たな世界が広がります。
ブラザーラビット
188年にウィリアム・モリスによって制作されたブラザーラビットは、アメリカ南部のおとぎ話に出てくる架空のうさぎ、ブレアラビットからインスピレーションを受けています。その愛らしいモチーフを引き立たせるよう、シンプルに織り出した柄の合間からのぞくツイードのようなざっくりした質感をレッドとブラウンのモノトーンでシックに仕上げています。
ウィローボウBL
1887年に製作されたウィリアム・モリスの壁紙のデザインを織物にしました。自邸近くのテムズ川の土手の柳からインスピレーションを受けて作られた柄で、柳の枝の流れと、細長い柳の葉で全面が埋め尽くされています。モリスの中でも人気のウィローボウをこの度遮光版が新しく登場しました。織物ならではの端正な表情はそのままに、柄や色、織り方にアレンジを加え、遮光2級を実現しました。モダンなカラーは寝室のみならずリビングなどにも、幅広くお使いいただけます。