ふさかけ位置の正解|高さの目安ときれいに仕上がるコツ【窓コラム】
カーテン選びで見落としがちなふさかけ。実は、ふさかけの『位置』によって、窓辺の印象やまとまりが大きく変わります。この記事では、プロが考える“ふさかけ位置”の正解と、失敗しない高さの決め方、きれいに仕上がるコツまで徹底解説します。

カーテンにふさかけは必要?位置で変わる印象
カーテンを美しくまとめるために欠かせない「ふさかけ」。カーテンを開ける際にタッセルを掛ける小さな金具ですが、その「位置」によって窓辺の印象やインテリアの仕上がりが大きく変わります。美しい窓辺や使いやすさ、カーテンの傷み予防、インテリアの完成度を高めたい方には、ふさかけの設置がおすすめです。正しく設置すれば、カーテンの形が整い、見栄えや機能性も高まります。この記事では、ふさかけの必要性と位置の正解を、プロの観点から解説します。
ふさかけの役割とカーテン・タッセルのバランス
ふさかけは、タッセルを壁に美しく掛けてカーテンを束ねるためのパーツ。カーテン、タッセル、ふさかけの組み合わせで空間に統一感が生まれます。タッセルの種類やデザインによって最適なふさかけ位置も変化します。
タッセルの種類とコーディネート例
タッセルにはドレープカーテンと共生地のものや、房飾りタイプなど様々な種類があります。共生地タイプは統一感がある一方、装飾タッセルはアクセントとなり空間に彩りを与えます。ふさかけの位置決めでも、タッセルの長さやボリュームに注意すると仕上がりが美しくなります。
共生地タッセル

装飾タッセル

装飾タッセルとは、カーテンとは異なる素材や色で作られたタッセルのことで、ビーズやフリンジなどの飾りがついているものが多いです。装飾タッセルは、カーテンのアクセントとして機能し、デザイン性の高い空間を演出します。装飾タッセルを選ぶときは、カーテンの色や柄とのバランスに注意しましょう。
ふさかけ位置の高さ目安-掃出し窓・腰高窓でのコツ
ふさかけの位置を決める目安ですが、カーテン丈に対して「上:下=1.4:1」となる高さがバランス良い仕上がりになります。例えば丈200cmの掃出し窓なら、裾から約80~85cmの高さがおすすめです。タッセルの傾きや使いやすさ、手が届く高さも考慮して、ご自宅の使い方に合わせて調整してください。腰高窓の場合は窓枠サイズに合わせるのではなく、必ずカーテン丈を基準に比率で位置決めをしましょう。

取り付け時の注意点とアレンジ例
ふさかけは下地のある壁や窓枠にしっかり取り付けることが重要です。マグネットタイプやアームホルダーなら穴を開けずに好みの位置で調整可能。色はカーテンやタッセルと合わせてコーディネートし、インテリア全体と調和させるとより美しい仕上がりになります。
レールとふさかけをコーディネート
カーテンのレールとふさかけは、同じ色や素材で揃えると、統一感のある仕上がりになります。レールとふさかけの色や素材は、フローリングや建具と色や素材を合わせるとコーディネートのバランスがいいです。

見えるタイプのふさかけ
ふさかけには、見えるタイプと見えないタイプがあります。見えるタイプのふさかけとは、カーテンを開けたときに、ふさかけが目に入るタイプのことです。見えるタイプのふさかけは、カーテンのデザインの一部として考える必要があります。見えるタイプのふさかけをご紹介します。
アームホルダー

アームホルダーは開口部を広くとることでできる可動式のカーテンホルダーです。アームホルダーは使用していない時には、壁にスッキリ納まります。また、カーテンを束ねた時に、アームが窓側に倒れませんので開口部を広くとることができます。
注意点としては、普通のふさかけよりも重さがありますので、木下地があるところにビス止めすることが必要になります。
壁に取り付けない?マグネットタイプのふさかけ
壁に穴を開けたくない場合や、ふさかけの位置を自由に変えたい場合は、マグネットタイプのふさかけがおすすめです。マグネットタイプのふさかけとは、カーテンの生地を挟んでマグネットで固定するタイプのふさかけのことです。マグネットタイプのふさかけは、以下のようなメリットがあります。
- 壁に穴を開ける必要がない
- ふさかけの位置や角度を自由に変えられる
- カーテンの生地を傷つけない


Q&A
Q. 房掛け(ふさかけ)の取り付け位置、どこが正解ですか?
A. 基本的にはカーテン丈に対して上:下=1.4:1の高さがバランス良いです。例えば丈200cmなら裾から約80~85cmが目安。手の届きやすさや使い勝手も考慮して、お好みで微調整しましょう。
Q. ふさかけは窓枠?壁?どちらに付けるのが正しいですか?
A. ふさかけを取り付ける場所は、窓枠または窓枠近くの壁です。壁の場合は石膏ボード部分を避け、下地のある場所に設置しましょう。
Q. タッセルの種類によって位置は変えたほうがいい?
A. はい。共生地タッセル・ロープタッセルと装飾タッセル(房付きなど)は形状や長さが異なるため、ぶら下げた時の見た目や使い勝手を考慮して位置を微調整しましょう。特に房付きのタッセルは共生地タイプよりもやや高めに取り付けると、バランス良く仕上がり全体が美しく見えます。
Q. 計算通りに設置したら、タッセルが下すぎたり…失敗例は?
A. タッセルは設置位置からさらに下に少し下がります。仮留めして実際にカーテンに掛けてみて、バランスを確認しながら最終決定すると失敗防止になります。
Q. 賃貸でふさかけを取り付けできない場合の代替方法は?
A. カーテンレール自体にタッセルを縫い付けることも場合によってはあります。壁に穴を開けたくない場合には、マグネット式ふさかけでカーテンを挟んで束ねることができます。タッセルを使わないで、カーテンストッパーを追加して任意の位置でカーテンを止めることも可能です。

まとめ-ふさかけの位置でカーテン窓辺を格上げ
ふさかけは見た目だけでなく実用面でも役立つアイテム。正しい「位置」にこだわることで、カーテンの形や雰囲気が整い、快適で美しい空間を演出できます。新しいカーテンやインテリアのアップグレードの際はぜひ「ふさかけ位置」を意識して設置しましょう。




