メゾン・エ・オブジェ/パリ・デコオフ トレンドセミナー
先日、メゾン・エ・オブジェ/パリ・デコオフのトレンドセミナーに参加しました。
パリ郊外で開催されるインテリアデコレーションの大規模な展示会です。
毎回インテリアトレンドが発信されるため、多くのインテリア関係者が訪問しています。
〈メゾン・エ・オブジェ 2018年1月展のテーマは「ショールーム」〉
インスタグラムなどSNSの出現で、個人が自分のプライベートを発信することでそれぞれの個性や世界感を手軽に表現できるようになりました。
「ショールーム」とは自分の生活を見せるという意味に解釈できます。
シーズントレンドはインスタで拡散することを考慮しての#(ハッシュタグ)で表現されています。
#NETCULTURE ネット系ヘビーユーザーの傾向として希少性・ユニークなものを好む傾向があり、情報が拡散されやすいことがある。
展示の傾向もヴィジュアル的に目を引くものが多くなっています。
特に多くアップされていたのがベルギーの家具メーカー「AP Collection」のぬいぐるみが集積した椅子。
AP Collectionは動物保護に賛同する企業ということもあり、デザインと企業姿勢がインスタ映えしすぎるキャッチャーな展示となっていたようです。
#NARCISSUS ナルキッソスとはギリシャ神話に登場する美少年で、そこから自分を映すミラーなどがあり、物理的・心理的なテーマになっています。
#SERIALCOLLECTION シリアルナンバーのあるような希少性のあるものや限定品・記念品を壁面に連続してディスプレイすることがアートになるような展示。
#SHOWOFF 「見せびらかす」ショーケース=どう見せる?オープンラックやケース。
#MASQUERADE マスク、見せびらかすとは正反対でありながら隠すという表現。
〈パリ・デコオフ〉
メゾン・エ・オブジェと同時期に開催されるパリ市内で開催されるセーヌ川両岸に集中するインテリアショールームでの展示イベントです。
2018年のデザイン特徴がアジアイメージ、大柄の風景プリント、グラデーション、リピートが小さめの幾何学パターンなどだそうです。
昨年からのトレンドの延長上にあり変化しているようです。
カラーの特徴はミックス(マルチカラー)、青磁色系グリーン、ソフトでニュアンスのあるピンク、グレーはサローネでも多かったそうです。
マテリアル特徴はふんわりしたソフトタッチ、昨年に引き続きベルベットだがレベル変化のある手の込んだ複雑な表情のもの、元の素材がそのままのナチュラルだそうです。
プロダクトではラタンが様々なバリエーションで使われていたようです。
また、ラタンにガンメタやカラー塗装を施してモダンなテイストにしているようです。
これらのトレンドが日本で増えてくるのはいつ頃になるのでしょうか?
インスタで #maisonobjet2018 #parisdecooff2018 で検索してみてください。実際の様子をみることができます。