U-life9新作展示会セミナー
新作のデザインコンセプトは「Textured」(テクスチャー)。
これは生地表面の凹凸、奥行き、重なりなどの立体感、複雑な天然素材の質感といった素材感を追求しています。
中でもコンセプトをもっとも表現しているのが、新カテゴリの「ecru」(エクリュ)です。
「ecru」はフランス語で「生成り」という意味でナチュラル感、素材感が際立つシリーズとなっています。
実物を見て、触ってみてもこれがポリエステル素材とは思えません。
これらの素材感を実現を可能にしている理由は、素材になる糸から開発しているからだそうです。
それらの糸でからみ織や縦編み、意匠糸による質感や起毛加工やしわ加工、チンツ加工による立体感と凹凸感を表現しています。
デザインモチーフにはフラワーやリーフが多く、デフォルメしすぎないラフなタッチの流行はまだ続きそうということです。
大胆なアネモノが浮かぶシアーカーテン |
カラフルなマユミの葉を大胆に配置したボイル |
上質感のあるホテルライクなコーディネート |
リネン糸をフロントカットしたシアーカーテン |
枝に止まっているかわいい鳥たちをプリント |
人気のゾウデザインにペンギンと鳥が追加 |
メゾン・エ・オブジェ/パリ・デコオフ トレンドセミナー
先日、メゾン・エ・オブジェ/パリ・デコオフのトレンドセミナーに参加しました。
パリ郊外で開催されるインテリアデコレーションの大規模な展示会です。
毎回インテリアトレンドが発信されるため、多くのインテリア関係者が訪問しています。
〈メゾン・エ・オブジェ 2018年1月展のテーマは「ショールーム」〉
インスタグラムなどSNSの出現で、個人が自分のプライベートを発信することでそれぞれの個性や世界感を手軽に表現できるようになりました。
「ショールーム」とは自分の生活を見せるという意味に解釈できます。
シーズントレンドはインスタで拡散することを考慮しての#(ハッシュタグ)で表現されています。
#NETCULTURE ネット系ヘビーユーザーの傾向として希少性・ユニークなものを好む傾向があり、情報が拡散されやすいことがある。
展示の傾向もヴィジュアル的に目を引くものが多くなっています。
特に多くアップされていたのがベルギーの家具メーカー「AP Collection」のぬいぐるみが集積した椅子。
AP Collectionは動物保護に賛同する企業ということもあり、デザインと企業姿勢がインスタ映えしすぎるキャッチャーな展示となっていたようです。
#NARCISSUS ナルキッソスとはギリシャ神話に登場する美少年で、そこから自分を映すミラーなどがあり、物理的・心理的なテーマになっています。
#SERIALCOLLECTION シリアルナンバーのあるような希少性のあるものや限定品・記念品を壁面に連続してディスプレイすることがアートになるような展示。
#SHOWOFF 「見せびらかす」ショーケース=どう見せる?オープンラックやケース。
#MASQUERADE マスク、見せびらかすとは正反対でありながら隠すという表現。
〈パリ・デコオフ〉
メゾン・エ・オブジェと同時期に開催されるパリ市内で開催されるセーヌ川両岸に集中するインテリアショールームでの展示イベントです。
2018年のデザイン特徴がアジアイメージ、大柄の風景プリント、グラデーション、リピートが小さめの幾何学パターンなどだそうです。
昨年からのトレンドの延長上にあり変化しているようです。
カラーの特徴はミックス(マルチカラー)、青磁色系グリーン、ソフトでニュアンスのあるピンク、グレーはサローネでも多かったそうです。
マテリアル特徴はふんわりしたソフトタッチ、昨年に引き続きベルベットだがレベル変化のある手の込んだ複雑な表情のもの、元の素材がそのままのナチュラルだそうです。
プロダクトではラタンが様々なバリエーションで使われていたようです。
また、ラタンにガンメタやカラー塗装を施してモダンなテイストにしているようです。
これらのトレンドが日本で増えてくるのはいつ頃になるのでしょうか?
インスタで #maisonobjet2018 #parisdecooff2018 で検索してみてください。実際の様子をみることができます。
filo新作展示会セミナー
去る9月上旬に、今月発売になりました川島織物セルコンの最上級ファブリックシリーズの『filo』の新作展示会セミナーに行って来ました。
企画・開発・デザイン・製造の全工程を自社で行い、全点メイドイン京都という他では実現できないハイクオリティなシリーズが展開されています。
filoはメインとなるSumiko Honda、モリスデザインスタジオ、hanokaの3ラインとドレープ、シアーで構成されています。
Sumiko Hondaのシリーズは、繊細なデザインを織物という技法で描かれた画という印象があります。
季節の移ろいや水や空気の流れという日本的な自然観が、不思議に日本を越えた普遍性を帯びています。
カーテンに対する先入観をいい意味で越えていると思います。
『モリスデザインスタジオ』は、言わずと知れたウィリアム・モリスとモリス商会のデザインを川島織物セルコンにより織物で再現しています。
モリスデザインは100年以上経った現代でも多くの人に支持されているタイムレスな商品です。新柄や新色が追加されています。
『hanoka(ハノカ)』は新カテゴリーは、花の薫を意味しています。
日本人が古くから持つ自然の中に美を見出す感性がカーテンとして表現されています。
今回、モリスデザインスタジオシリーズを数点ヴェスタ・ショップに展示することになりました。
是非、実際のクオリティを縫製を含めてお確かめ下さい。
フィーロヒャッカ:琳派の系譜にある原画をモダンにアレンジ |
カーテンとラグ、椅子生地、クッションのコーディネート |
カーテンとクッションのコーディネート |
人気のシェブロン柄 |
![]() Sumiko Honda:チェルカーレ |
![]() Sumiko Honda:高級感のあるモダンデザイン |
![]() モリスの新柄:ケルムスコットツリー |
![]() いちご泥棒新色による椅子張り |
MORRIS & Co ブランドセミナー
新発売の壁紙見本帳『will』でオリジナルの『MORRIS & Co -Licensed Collection』を発売したリリカラさんの
モリスセミナーに行って来ました。
インテリアの仕事をしている立場から言えば、ウィリアム・モリスに関しては十分知識はありますが
今回はプロ向けセミナーということもあり、モリスセミナーとしては異色の内容でした。
現在『MORRIS & Co』はウォーカーグリーンバンク社傘下の6つのホーム・ファニシングブランドのひとつであり、
モリスにより設立されたモリス商会(初期に仲間と共同で設立した会社についてはここでは触れませんが)の変遷と
サンダーソン社により買収された際の話。その後ブランドとしてMORRIS & Coのデザインが再評価されたことで
サンダーソン社がそのブランド価値を維持し、またイギリスのインテリア業界の存在感を内外にアピールするためにブランド展開しているなど。
モリスの人気が高いのは、イギリスではもちろんですが海外では日本とスウェーデンだそうです。
そう伺うと、共通点として人間と自然の距離感みたいなものが似ている国なのかなと思います。
MORRIS & Coのデザイン(あえてMORRIS & Coとしてるのはウィリアムモリスがデザインしたもの以外にもMORRIS & Coの
デザインはありますのでブランドとして考えた方がいいでしょう)はすでに著作権は無効になっています。
では、勝手に使っていいのか?ということがありますが、MORRIS & Coというブランド名を冠して使うことはできません。
ブランド名は商標権なのでまた別なのです。
セミナーで紹介さてた内容に、マーク BY マーク ジェイコブスの2015-16年秋冬コレクションでMORRIS & Coのデザインから
インスピレーションを受けたラインが発表されたということでした。しかし、あくまでもモチーフとしてのデザインであり
MORRIS & Coというブランド名は出していません。しかし、あえて言わなくても誰もがわかるモリスモチーフです。
この場合は、マーク・ジェイコブスの地位があるからこそ成り立つ話です。
著作権・商標権はグローバルな問題です。MORRIS & Coのデザインは、日本でもライセンスで使用されていますが
そのブランド価値を維持しながら、商品展開をすることが重要です。今回、新発売された『MORRIS & Co -Licensed Collection』
の難しさが非常によくわかるお話でした。商品を提案する側として、お客様にお伝えすべきことを知ることができて
大変有意義なセミナーでした。
クリサンテマム:日本の菊の花に影響を受けたといわれている |
マーテル:刺繍のためのデザイン |
ネットシーリング:当時流行していた天井壁紙デザイン |
シスル:ジョン・ヘンリー・ダールのデザイン |
2017Maison&Objetトレンドセミナー
メゾン・エ・オブジェとパリ・デコ・オフ2017トレンドセミナーに参加してきました。
「メゾン・エ・オブジェ」は2017年で23年目を迎える、欧州最大級のインテリア・デザイン関連見本市です。
インテリアデコレーションにかかわる商品の展示会としてファブリックス、建材・内装材、照明などインテリア製品や
その他にキッチン・テーブルウェア、ギフト雑貨などが一堂に会します。
会場では、企業ブースの他、主催者がトレンドブースを設置し、インテリアのトレンドが発信される場として
多くのバイヤー・デザイナー、デコレーターの関心の的となっています。
2017年1月のシーズントレンドは「SILENCE」(静寂)。物事の本質を求めたミニマリズムなのだそうです。
氾濫する情報や騒音から逃れて、静寂を質感(軽量、透明感)や場所(ハワイ、スリランカ、ワシントン州の雄大な国立公園など)
で概念的に提案していたそうです。
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企業ブースによる展示から見るトレンド |
メゾン・エ・オブジェと同じ時期に、パリ市内で行われたパリ・デコ・オフ。こちらは各有名ブランドが独自に行う展示会です。パリの街中にあるショールームで、それぞれ趣向を凝らした展示がされているようで、こちらはこちらで興味深いイベントとなっています。 メゾン・エ・オブジェもパリ・デコ・オフも、インスタグラムでたくさんの写真がアップされています。最先端のインテリアを感じたいなら、インスタで #maisonetobjet #parisdecooff2017でご確認を。 |
ニチベイ展示会
今回の展示会ではベネシャンブラインドが新しくなりました。
展示会では、実際の商品を見て説明を受けるのでとても勉強になります。
ブラインドの性能は日々進化しています。耐水性商品の充実や遮蔽性の向上、
スラットの回転操作がよりしやすくなったりなど、より使いやすくなっています。
また、スラットやパーツカラーを自由に組み合わせるオリジナルなブラインドなど
可能性は広がります。また、ブラインドにインクジェットプリントができるので
ブラインドをキャンバスにして画を描いたようなデザインタイプもあります。
カラーもトレンドのグレイッシュカラーが追加され、落ち着いた色合いの
ブラインドもありますので、インテリアコーディネートがしやすくなっています。
また、ヴェスタ・ショップでも最近新しく展示しましたバーチカルブラインドの
センターレース。こちらもスラットのカラーを自由にお選びいただけます。
センターレースはミラー効果のあるミラーセンターレースもありますので
ご興味のある方は是非、ヴェスタ・ショップでご覧ください。
他には、特に気になった商品に経木ロールスクリーンです。経木ロールスクリーンとは
木や竹を細くしたものを糸でつないでスクリーンにしています。
スダレに似た和テイストなウィンドウトリートメントなので和室におすすめです。
今回、驚いたのはこの経木にインクジェットで日本画で多く描かれる鯉がプリントされていました(もちろん別注品)。
東京オリンピックのインバウンド需要を見込んでとのことでした。
以前では考えられなかった技術でいろいろな表現が可能になっています。
これはかわいいリスのブラインド |
スラットのカラーコーディネート |
センターレースのカラーコーディネート |
経木にインクジェットプリント |
トーソー展示会
展示会で新しい天然木のカーテンレールが展示されていました。
家具に使われる木材の色からレール色が考えられたそうです。
これなら家具とのコーディネートしやすそうです。デザインもシンプルでおしゃれ。
このレールにどんなカーテンを合わせるか…考えるとワクワクします。
また、ナチュラルな質感のロールスクリーン&バーチカルブラインドはまさにトレンドカラー。
カーテンとのコーディネートがしやすいニュアンスカラーはおすすめです。
デザインにこだわった天然木の装飾レール |
トレンドのナチュラルテイスト |
トレンドの家デザイン。子供部屋のおすすめ。 |
レーザーカットで木と鳥がデザインされてる。 |
フェデリッコ新作展示会
カーテンメーカーの新作発表会セミナーはとても勉強になります。
作り手の意図を直接聞くことができますし、お客様にも商品をより詳しくご紹介できます。
フェデリッコのカーテンを好きなインテリアコーディネーターは大変多くいらっしゃいます。
特徴はそのデザインです。元々、カーテンはヨーロッパ由来ですし、住宅も日本と海外では
建物の特徴も違います。今回のフェデリッコのコレクションのテーマは、
『ヨーロッパのデザインを日本の住宅に合わせて飾りたい』という多くのコーディネーターが希望していたものです。
どちらかというと、シンプルな住宅を豊かに装飾する糸や織りにこだわったテキスタイルや、繊細な刺繍ワークが
とにかくうれしくなるようなものなど充実のラインナップです。
トレンドは、グリーンブルー系や中間色のやさしいメローカラー。
メローカラーとはグレーを混ぜた彩度を下げたカラーで、落ち着いた上品さを感じさせます。
ベルベットにアールヌーボー的プリント |
山型のシェブロン柄はトレンドデザイン |
ウーリー刺繍で4パターンのクマをデザイン |
インドで開発されたベンガルシルクのような ざっくりした生地。日本画っぽいモチーフ。
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タチカワブラインド展示会
タチカワブラインド展示会
展示会は勉強になる絶好の機会です。日頃、疑問に思っていることや
知らなかったことや、オプションについてなどいろいろな情報を得られます。
実際の操作を体験することで、お客様にも自信をもっておすすめできます。
木製ブラインドは、スラットがバスウッドなのですがそれなりの重さがあります。
開閉する時、特にスラットを降ろすときに減速効果機能のあるブラインドを選ぶと
ゆっくりとスラットが下りることで、コードの摩耗を抑えれるので
結果ランニングコストも抑えられるとのこと。
窓廻り製品は手動で操作することが多いので、毎日開閉操作をすると負荷がかかる
ところから劣化します。丁寧に操作することが長く使うためにはとても重要ですが
お客様におすすめする場合には、それぞれの商品の特徴をわかりやすくお伝えすることで
よりご納得いただいてお選びいただけるように、展示会で情報をアップデートしています。
装飾カーテンレールはおすすめです |
ロールスクリーンで調光が可能なデュオレ |
オリジナルデザインがカットで表現できます |
カラーコーディネートのプランを作成できる |
五洋インテックス新作展示会
5月18日に五洋インテックスのIN HOUSE新作商品説明会に参加してきました。
メインテーマはUnleash your Creativity ~創造性を解き放とう~
生まれながら人が持っている創造性を呼び覚まし、そしてそれを解き放とうというコンセプトです。
流行や様式にとらわれない、新しいスタイル(=折衷スタイル)を提案しています。
折衷スタイルというと違うスタイルをミックスするというイメージです。
IN HOUSEでは“洗練”と“伝統”を感じさせる素材を組み合わせることでタイムレスな高級感を実現させています。
コレクションは5つのトピックスで紹介されており、
①高級感=エンブレムやアラベスク、ダマスクなどのヨーロッパのトラディショナルなスタイル。
②ハイグレード縫製。
なんと、縫製に対して3年の保証がつきます。これはすごいことです。絶対的な自信を感じます。
2本スクイ縫いやヒダも機械ではなく手作業で取るため、生地を一番生かす縫製がされるのです。
③トレンドカラーはテラコッタ(素焼きの焼き物)カラーとダークグリーン。
また、メタリックな質感やビンテージなど、海外のトレンドを日本とマッチングするようにアレンジしています。
④エクレクティックスタイル(=折衷スタイル)をカタログの施工写真で表現しています。
カーテン以外のスタイリング(家具や小物など)も参考になります。
⑤グレイッシュカラーの充実。
グレイというと暗いと思われがちですが、例えばベージュ系でもグレイッシュなトーンで彩度を下げることで
落ち着いた印象になります。センス良く見せるのにグレイッシュなトーンを使うことが多いです。
ロイヤルイメージ×アシンメトリーバランス |
ダマスク模様×グラデーションで現代的 |
イタリア製高密度ジャガード生地。 |
綿100%デニム調はブルックリンスタイルに。 |
イタリア製のシアー生地にデジタルプリント。 |
紙吹雪をデジタルプリントで表現。 |
花びらモチーフをスパン糸で表現した風通織 |
総刺繍のシアー。透けすぎなくてGOOD。 |