カーテンのお洗濯について【豆知識】
カーテンお洗濯の実情
カーテンのお洗濯について悩んでいませんか?よくスタッフ同士で話すのですが、お客様に伺うとカーテンを洗ったことがないという方は意外と多いのです。主な理由として、
- カーテンはサイズが大きいので洗濯機のサイズが小さいと入らない
- ウォッシャブル対応生地でない
- そんなに汚れているように見えない
- 洗って縮んだら困るから
- 面倒くさい
洗ったことがある方は大掃除の時に洗うことが多いそうです。窓を掃除する時にカーテンを外したタイミングでお洗濯するようです。私は天気が良いカラっと晴れているときを狙って洗濯しています。
では、洗う頻度は実際はどれくらいがいいのでしょうか?
私の場合はレースは年間で2回くらいです。厚手のドレープカーテンは正直2~3年に1度くらいです。
そもそもカーテンを洗濯機で洗っても大丈夫?
ウォッシャブルの場合
洗濯したことがないカーテンを、洗濯機に入れて洗ってもいいのか心配になる気持ちはよくわかります。お客様からも質問が多いです。
ウォッシャブルカーテンであれば、家庭用洗濯機での丸洗いが可能です。ウォッシャブルカーテンとは、5回洗濯したあとの変化が規定内(寸法変化率タテ±1%以内、ヨコ±2%以内で変退色4級以上)に納まっているということです。カーテンはサイズが大きいので収縮率でいうと1%といっても、200㎝の1%は2㎝なのです。
サイズが大きければ大きいほど、パーセンテージで考えると大きいです。
洋服を洗った場合も素材や洗い方によって縮んでいる可能性はあると思うのですが、サイズから考えると気になる程ではないから気が付かないのではないでしょうか。
ウォッシャブルカーテンの素材はポリエステル100%のものが多いです。石油系のポリエステルは寸法安定性が高い素材です。ポリエステル糸で織り上げるため糸が縮むことはあまりありませんが、生地は糸が交差して織物(生地)が出来ていますので交差している糸が負荷(洗濯)によって動く(糸の間隔が詰まる)ことは考えられます。カーテンをお洗濯する場合は、できるだけ負荷をかけないようにしたいです。
お気軽にご相談ください
ヴェスタショップではWEBサイトよりご来店予約、お問い合わせを受け付けています。お洗濯のことはもちろん、気になっていることなどございましたらお気軽にご相談ください。
ウォッシャブルでない場合
ウォッシャブルでない場合は、ご家庭でのお洗濯をすると縮まる可能性があります。この場合は信頼できるクリーニング店に出すことをお勧めします。
天然素材の場合
天然素材のカーテンですが、こちらもご家庭でお洗濯すると縮まる可能性があります。天然素材でコットンカーテンの中にはウォッシャブルもありますが、コットンの場合はシワになりやすいので脱水をし過ぎないように短時間にします。シワにならないように伸ばして(でも、伸ばし過ぎないで!)カーテンレールに掛けて干してください。シワが気になる場合はスチームアイロンか弱めにアイロンを掛けてください。
リネンカーテンはお洗濯や室内の湿度によって伸び縮みする性質があります。ヴェスタショップでお取り扱いのある『リフリン』の場合は水通ししているものがございます。予め水通しをすることで収縮率を小さくします。リネンは生地によって注意点がありますので、納品実績のある専門店でご購入することをお勧めします。
カーテンのメンテナンス方法
1.普段のお手入れは掃除機が効果的
カーテンの汚れのほとんどは、空気中のホコリの吸着によるものです。日頃からこまめに軽く振る等して、ホコリを落とすよう心がけてください。掃除機を使う場合は、生地を痛めないように掃除機のパワーは弱で、表面についたホコリを軽く取り除いてください。
2.汚れがついたら、汚れ部分をふき取る
汚れが付着した場合は、できるだけすぐに拭き取ってください。時間の経過とともに除去しにくくなります。その場合、漂白剤やカビ取り剤などは使用しないでください。変色の恐れがあります。
3.カーテンのお洗濯について
カーテンのお洗濯は、洗濯ラベルの表示に従って行なってください。家庭用洗濯機でお洗濯可能か、ドライクリーニングのみか必ず表示をご確認ください。お洗濯の目安は、ドレープカーテンが1年に1回、レースなど薄地は年に2回程度が目安です。
カーテンにはホコリを吸着して、室内の空気を清潔にする役目もあるのです。
4.ご家庭でお洗濯する場合(洗濯機の場合)
- ホコリを払ってから、フックを全て外してください。
- プリーツをとって折りたたみ、洗濯ネットに入れてください。
- 洗濯機には、たくさん詰め込みすぎないようにしてください。
- 水流は「最大」、水流は「弱」、水温は30℃以下にしてください。
- 脱水は短時間で30秒以内にしてください。
5.汚れがひどい場合(つけ置き洗い)
- ホコリを払ってから、フックを全て外してください。
- 水温は約40℃で、30分~1時間程度、洗濯液につけておきます。
- つけ置き洗い後、洗濯機で洗濯します。
6.乾燥方法
- 脱水し終わったカーテンは、そのまま元のレールに戻して自然乾燥させる方法が最も適切な方法です。室外で干す場合は、必ず陰干しにしてください。
- 吊った後は全体を軽く下に引っ張って寸法を合わせ、全面を手で叩いてシワを延ばします。
- 家庭用乾燥機は絶対に使用しないでください。縮み、変質の原因となります。
- アイロン掛けする場合は、洗濯の時と同様、表示をご確認の上行なってください。
7.クリーニング店に出される場合
- 水洗いできない生地はドライクリーニングとなります。
- フックは予め取り外してご自宅で保管しましょう。
- クリーニング事故防止のために、クリーニング前にカーテンの寸法と洗濯ラベルの表示をクリーニング店の方と確認しましょう。
- 乾燥機不可の商品もありますので、よく確認しておきましょう。
ヴェスタショプではおすすめ商品をセレクト
ポリエステルカーテンは天然繊維に比べて、伸び縮みも少なくて洗濯可能なものも多く取り扱いがしやすいメリットがあります。また、最近ではまるで天然素材のような質感のカーテンも多くなりました。ヴェスタショップでは各社から厳選したサンプルを展示しております。実際の商品を手にとって、ご覧になって気に入ったカーテン見つけていただければ幸いです。