カーテン生地と繊維のお話【豆知識】

カーテンは生地を縫製して製作します。当たり前のことのようですが、まずは生地のお話。

カーテンの生地について

カーテン生地の多くはポリエステル繊維を織り上げています。繊維の原料はポリエチレンテレフタレート(=PET)という飲料用ペットボトルと同じものです。

ポリエステルは、強度、寸法安定性、耐熱性などの特性に優れており、繊維としての品質も一定で比較的安価に作れます。また、機能性を高める加工も可能です。遮熱レースカーテンは日射熱を反射するための金属酸化物を封入したものやポリエステル繊維自体を複雑な形状にすることで光を反射するもの(ミラーレース)があります。防炎カーテンは防炎剤を付加したもので、ポリエステルには様々な機能が付加することが可能です。そんな優れた繊維なのですが、デメリットとして静電気が発生しやすく、ホコリが吸着しやすい。カーテンの主な汚れはこのホコリなのです。

遮光や防炎などの機能性はポリエステル繊維に付加される
ポリエステルなのにまるでリネンと見間違えてしまうような質感

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ヴェスタショップではこだわりの生地をセレクトしております。お探しのものがありましたら是非ショップでご相談ください。またカーテン選びに迷っている、選び方がわからないなど窓装飾に関するお悩みはお気軽にご相談ください。

生地を織る糸(繊維)について

ポリエステル繊維

ポリエステル繊維は様々な加工ができます。天然素材のコットンライクやリネンライクの糸を作ることも可能です。それらの糸で織り上がった生地はまるで天然素材のような生地に織り上がりますので、カーテンを扱う窓装飾プランナーでも見ただけではポリエステルなのか天然素材なのか分からない場合もあります。また、ポリエステルと天然素材をミックスしている糸もあります。それぞれの良いところを合わせた生地もございます。

ポリエステル繊維でコットンやリネンで見かけるフシを作ることで天然繊維っぽい不揃い感を表現することも可能です。またポリエステルは染色性に優れているので発色の良さも表現できます。

コットンライクの糸をポリエステルで作ることが可能
フシによる不揃い感なナチュラル

天然素材繊維と天然素材風ポリエステル繊維

天然素材は、リネン(麻)やコットン(綿)の植物が原料です。もちろん静電気は発生しにくいのでホコリは付きにくいです。そして、原料の植物から繊維を紡ぐために短い繊維を撚り合わせて長い繊維にするために、太さがポリエステル繊維のように一定というわけにはいきません。また、細かいものが混入することもあるのでそれはフシのようになったりします。これが天然素材ならではの質感です。
しかし、最近ポリエステル繊維でも、まるで天然素材のような質感を再現したものが多く作られています。あえてフシを作ったり、短繊維を撚り合わせて繊維にするなど、一見してポリエステル繊維とは思えないものも多くあります。糸の開発は日進月歩で、機能を付加したり、まるで天然繊維のような意匠糸がどんどん開発されています。

カーテンを選ぶ際には素材・機能性・デザイン性のうち何を重視しているかによって選び方は違ってきます。取り付けするお部屋の条件や好みによってお探しのカーテンがあると思うので、是非ヴェスタ・ショップでご希望をお伝えください。たくさんある中から、ご希望に合うカーテンを一緒にお選びいたします。