【光漏れ問題】カーテンの隙間対策と原因|採寸と設置の失敗を専門店が解決

下から光が漏れる、横の隙間が眩しいなど、カーテンの光漏れでお悩みではありませんか?
多くの光漏れは、カーテンの等級だけでなく、採寸や取り付けのわずかなズレが原因です。そのため、ご自身で対策をしても、なかなか解決に至らないケースが多く見られます。
この記事は、専門店がプロの知見に基づき、光漏れの根本的な原因と、確実な解決につながるオーダー術を徹底解説するガイドです。
ぜひ最後まで読んで、後悔のない快適な空間づくりを実現してください。
1.カーテンの光漏れはなぜ起こる?
カーテンや窓周りで「朝まぶしくて起きてしまう」「外の明かりが気になる」とお悩みの方は多いものです。光漏れは、主にカーテンと窓の隙間(上部・下部・両サイド・中央)から生じ、その原因にはカーテンのサイズ、取り付け方、窓やレールの構造など複数の要素が関係しています。
2.光漏れを防ぐためのカーテン選び
遮光性や断熱性を強化するためには、カーテン本体にも工夫が必要です。カーテンは「窓より幅を広く、高さも床ギリギリ(または敢えて床につけるブレイクスタイル)」を意識しましょう。リネンなど伸縮する生地にも向くブレイクスタイルなら、見た目の美しさと光漏れ対策の両立が可能です。遮光1級など透けにくい生地、もしくは遮光裏地追加も効果的です。

3.上部・下部・両サイドの隙間対策
上部
カーテンボックスがない場合は「バランス」「カバートップ」を取り付ければ、光漏れ・埃・断熱対策に有効です。
バランス
トーソー「ノイボックス」は天然木を使用したウッドバランスです。機能性カーテンレールにノイボックスを付けることでカーテンの吊り元を隠すことができ、カバートップ仕様にすることで遮光性・断熱性を高めます。上質な天然木はワンランク上の窓辺を実現してくれます。

カバートップ
カーテンレールの中にはカバートップを取り付けができるタイプのものがあります。ダブルの機能性カーテンレールで両サイドにキャップが付けられるタイプはカバートップ仕様にすることが可能です。また、後付けも可能です。カバートップがあると、光漏れを抑えるのはもちろんですがホコリも付きにくいです。

下部
光漏れ対策するなら、なるべく丈をギリギリサイズで縫製します。ヴェスタショップのカーテンフックは微調整ができるので、「ブレイクスタイル」で裾を床に沿わせたり、丈を長めにしたりすることで、下からの光を遮ります。掃除の手間も考慮しましょう。


両サイド
リターン縫製
両サイドはリターン付き縫製をすることで両サイドを塞ぐことができます。リターン縫製とは、厚地のカーテンをレールに対してコの字型に覆うように掛ける仕様です。通常カーテンは窓と並行になっているのでどうしても窓面とカーテンの距離があって隙間ができてしまいます。リターンはそれを解消する仕様なのです。
リターンマグネット

リターンマグネットを取り付けることで、カーテンを壁面にピッタリ納めることができます。リターンカーテンの意匠性・遮蔽性が向上します。

中央
両開きカーテンの中央召し合わせ部分の光漏れを塞ぐにはマグネットランナーや交差ランナー、交差レールも有効です。これらの仕様はホテルの客室でよく見られる設えです。

4.ロールスクリーン・ブラインドも選択肢に
窓の断熱や遮光をさらに高めたい場合、ロールスクリーンやプリーツスクリーンとの組み合わせもおすすめです。遮光ロールスクリーンでは「サイドフレーム」「トップフレーム」仕様(ホテルにも採用)が隙間対策として有効です。また、ハニカム構造のスクリーンには遮光・断熱性の高いものもあり、窓枠内に設置すれば既存カーテンとW遮光・W断熱が実現します。
ロールスクリーンのサイドフレーム・トップフレーム

遮光タイプのロールスクリーンを正面付けにするとカーテンと同様、両サイドの光漏れも懸念されます。ニチベイにはサイドフレーム・トップフレーム仕様があります。フレームが設置されることで左右・上部からの隙間からの光漏れを低減することができます。ホテルの客室など高い遮光性能が求められる窓で採用されることが多いです。

プリーツスクリーンのフレーム仕様

ハニカムスクリーンという生地が蜂の巣のようなハニカム構造のスクリーンがあります。こちらは中空構造で高い断熱性能の製品なのですが、遮光生地タイプもあります。ハニカムスクリーンは、その性能を高めるためにニチベイ「サーモブロックタイプ」・タチカワブラインド「ガイドレール」・トーソー「サイドボックス」という、オプションがあります。サーモブロックタイプはロールスクリーンのフレームと同様でハニカムスクリーンをL型のフレームで空気の流入出を軽減するためのものですが、もちろん光漏れ対策にも効果を発揮します。
5.今すぐできる!既存カーテンの遮光性アップ術
【プロからのアドバイス】
このセクションの内容は、光漏れの根本原因(採寸・設置のズレなど)を解決するものではなく、あくまでも一時的な対策、または軽度な遮光性向上を目的としています。光漏れが深刻な場合は、時間を無駄にせず「6. 専門家への相談」をご検討ください。
遮光性能の高い生地の選択
日当たりの良い窓は遮光性能の高い遮光1級の生地を選ぶことをおすすめします。しかし、気に入った生地が遮光でない場合もあると思います。その場合は遮光裏地仕様をおすすめします。

遮光カーテンについて、詳しくはこちらのブログも合わせてご覧ください。
合わせ技で遮光性能アップ
既に使っているカーテンの遮光性能を強化するなら、後付け裏地というものがございます。今お使いのカーテンについているフックに裏地を引掛けることでドレープに簡単に遮光性能をアップすることが可能です。後付け裏地フラットライナーについてこちらのブログ
他には、正面付けのカーテンはそのままで窓枠内に遮光のロールスクリーンやブラインドなどを追加で設置するという合わせ技もあります。

6.光漏れを完全に解決する道筋/専門家への相談のすすめ
光漏れを完全に解消するには、窓の状況に合わせた製品選びに加え、寸分の狂いもない採寸と専門的な取り付けが不可欠です。ご自身で様々な対策を試しても解決に至らなかった場合は、ぜひプロにご相談ください。
ヴェスタショップでは、採寸や光漏れの原因特定、最適なオーダー術に関する無料相談を承っております。光漏れを抑えることは同時に寒さ対策や省エネにも繋がりますので、今遮光性・断熱性でお悩みでしたら、私たちヴェスタショップまでお気軽にご相談ください。もちろん、お見積りは無料です。





