バーチカルブラインドの特徴とそのメリットとデメリット【豆知識】
SNSでも人気のバーチカルブラインド。
最近の新築住宅のトレンド傾向として、リビングは大開口のワイドサッシが人気です。ワイドサッシにマッチする窓廻り製品としてスタイリッシュなバーチカルブラインドの人気も高まっています。住宅関連の画像でもバーチカルブラインドが多く見受けられます。もちろん、ヴェスタショップでもお問い合わせの多い製品です。

バーチカルブラインドの特徴
バーチカルブラインドは縦型
バーチカルブラインドとは縦方向を意味する語で、縦型ブラインドとも言います。縦に長いスラット生地を100㎜幅(または75・80㎜)の羽根(スラット・ルーバー)を回転させて調光し、左右にスライドして開閉します。縦のラインが美しいモダンなブラインドになります。
バーチカルブラインドは製作可能サイズが大きい
バーチカルブラインドは、ロールスクリーンなどに比べると製作可能サイズが大きいです。ロールスクリーンは生地巾が製作可能サイズに影響します。通常は2000または2400㎜までです。ワイドサッシの場合は数台に分けて設置することになりますが、バーチカルブラインドの場合は製品の種類にもよりますが、幅4000㎜製作可能です。
バーチカルブラインドはカーテンと同様に水平に動く
バーチカルブラインドはロールスクリーンやベネシャンブラインド・プリーツスクリーンなどと違い、カーテンと同様に水平に動きます。左右に開閉するので、掃き出し窓の場合に外に出る時など少し開けて出入りができます。
バーチカルブラインドの操作方法

バーチカルブラインドの操作方法には、バトンで開閉・角度調節する「バトン式」。スラットの角度はバトンで、開閉はコードで行う「コード式(コード&バトン式またはループコード式)」、1本のループ状のチェーンでスラットの開閉と角度調整するワンチェーン式。リモコンで開閉・角度調節ができる「電動式」があります。
バーチカルブラインドは調光が簡単
操作方法でも説明していますが、バーチカルブラインドの場合開閉をしなくてもスラットの角度を調節することで調光ができます。

バーチカルブラインドの生地の種類
バーチカルブラインドには、透けないドレープ生地の他、遮光生地、透け感のあるレース生地があります。また、ガラス繊維の生地もあります。

ニチベイのNBグラス遮熱は、グラスファイバーに遮熱性能の高いフィルムを両面ラミネートしているので水拭きによるお手入れが可能。遮熱かつ遮光の高性能商品です。

木製のバーチカルブラインドもある


タチカワブラインドとナニックには木製スラットのバーチカルブラインドもあります。
バーチカルブラインドは厚手とシースルー生地を組み合わせられる

ニチベイのセンターレースは、ドレープ生地とレース生地を交互に配置したタイプです。スラットの角度を調節することでドレープ生地によりプライバシーを確保(閉めた)状態と、レース生地により外が見える状態が1台のバーチカルブラインドで可能です。

タチカワのツーウェイスタイルは、1台にドレープ生地とレース生地を左右に配して、カーテン感覚で使い分けができて、切り替えも自由自在です。
バーチカルブラインドにはレース生地もあるとお伝えしましたが、透けないドレープ生地と透けるレース生地を組み合わせて1台のメカに取り付けられる製品もあります。カーテンのように、ドレープ生地とレース生地という使い方ができます。
オーダーなら生地のカラーを変えられる

スラット生地は通常単色カラーを選ぶことが多いのですが、オプションとして同じ種類の生地同志であれば色を変えることができます。メーカーによってはカラーシュミレーションができるWEBサイトもあります。
バーチカルブラインドにはデザインカットもある

トーソーだけのオプションとして、スラットの両端のシルエットを変えることができる「デュアルシェイプ」とレーザーカットで8つのデザインパターンをカットしている「デュアルシーズ」があります。
窓を飾るためのインテリアアイテムとして、バーチカルブラインドは多くの人々に愛されています。その美しさと実用性から、特にインテリアに興味がある女性の方々にとって魅力的な選択肢となっています。この記事では、バーチカルブラインドのメリットとデメリットについて詳しく探ってみましょう。
バーチカルブラインドのメリット
1. スタイリッシュな外観
バーチカブラインドは、その独特の縦のスラットが部屋に洗練された外観を与えます。窓装飾の一部として、バーチカブラインドが部屋をより魅力的に演出するのに役立ちます。選ぶ際には、部屋のインテリアデザインに合ったスタイルと色を選びましょう。
2. 調光性とプライバシー
バーチカルブラインドは、スラットの向きを調整することで光の量を調節できるため、日中の自然光を効果的にコントロールできます。部屋を暗くしたり、明るくしたり、プライバシーを確保したり、外部の景色を楽しんだりすることができますバーチカルブラインドは、プライバシーを守るのに優れています。スラットを閉じれば、外部からの視線を遮ることができます。この特性は、リビングルームやベッドルームなど、プライバシーが重要な場所で特に重要です。
3. カスタマイズ可能

バーチカルブラインドは、さまざまなカラーや素材で提供されており、部屋のインテリアに合わせてカスタマイズできます。木製のバーチカルブラインドは温かみを感じさせ、アルミ製のものはモダンな印象を与えます。そのため、自分の好みに合わせたブラインドを選ぶことができます。
4. 空間の広さを感じる

バーチカルブラインドは、窓を広々と感じさせる効果を持っています。縦に伸びるスラットは、天井から床までの高さを強調し、部屋全体をより広々と感じさせます。特に、小さな部屋や低い天井の部屋におすすめです。
5. お手入れ

バーチカルブラインドはガラス繊維など素材によっては湿った布で拭くだけで簡単に掃除できます。日常のお手入れが簡便なので、清潔感を保ちやすいです。タチカワの「ティンバル」は水拭きが可能で、かつ抗菌加工を施していますので、細菌の増殖を抑制し、スラットを衛生的に保ちます。
バーチカルブラインドのデメリット
1. 風に弱い
強風の日には、バーチカルブラインドが揺れやすいというデメリットがあります。窓の近くに位置する場合、突風や台風の際には注意が必要です。またエアコンやサーキュレーターなどの風でも煽られることがあります。
2. 価格
バーチカルブラインドの価格は、素材やブランド、カスタマイズオプションによって大きく異なります。高品質なものは価格が高くなる傾向があります。予算に合わせて選ぶことが必要です。
3. ペットとの相性
ペットを飼っている場合、バーチカルブラインドは彼らによって損傷を受ける可能性があります。スラットを繋ぐコードに引っかかってしまったり、爪でスラットを傷つけたり、引っ張ったりすることがあるため、注意が必要です。
4.たたみ代が窓にかかる
ワイドサッシの場合、バーチカルブラインドを開けるために端にスラットを寄せます。その差にスラットの枚数が多くなると寄せたスラットが窓をふさいでしまいます。それがたたみ代です。製品幅が大きいと、スラットの枚数も増えてたたみ代が大きくなります。


5.保守が必要
バーチカルブラインドのメリットの一つとして挙げた掃除のしやすさではありますが、定期的なメンテナンスが必要です。スラットの調整や修理が必要になることがあるため、保守に手間がかかることもあります。
バーチカルブラインドおすすめのシーン
掃き出しワイドサッシテラス窓
リビングの大きな窓には、スラットの向きを変えるだけで採光・眺望をきめ細やかにコントロールできるバーチカルブラインドはおすすめです。左右のどちらか一方から開けるか、両側から開けるか、はたまた中央から開けるなどサッシに合わせてお選びいただけます。
高所窓・吹き抜け窓

高所の窓には、手動で開閉する場合はワンチェーン式がおすすめです。ワンチェーン式の場合は、取り付け高さを指定するか、チェーンの長さを指定することで高所でも1階から操作ができます。また電動で開閉・調光できるリモコン式ならさらに便利です。
傾斜窓

上端が斜めに傾斜している変形の窓にも設置ができますのでご相談ください。
間仕切り

在宅ワークが普及したため、リビングの一角をリモートワークのスペースにする需要が高まりました。建具やパーティションレールではなく緩やかに空間を間仕切ることで圧迫感が少なく集中できます。
バーチカルブラインドの失敗しないコツ
下地があるかどうかを確認
バーチカルブラインドはサイズが大きい傾向もあり、重量がありますのでビスを打てる下地が必須になってきます。バーチカルブラインドを採用する場合は、設置箇所に必ず下地のご準備をお願いします。
たたみ代を考慮する
窓枠内に取り付けする場合、たたみ代が窓を大きくふさいでしまう場合があります。窓にバーチカルブラインドがかかって欲しくない場合は袖壁にたたみ代分レールを出す必要があります。その場合は製品のサイズが大きくなりますので価格が上がる場合があることをご了承ください。
正しく採寸する
正確に採寸することは基本になります。窓のサイズに対して、製品サイズをどうするかは取り付け方法とも密接な関連があります。また、腰窓で窓の前にカウンターがある場合は窓枠とカウンターの距離も採寸しないと長過ぎてしまうなんことも。
取り付け方法を選ぶ
正面なのか?枠内なのか?天井付けか?天井際なのか?たたみ代を窓に掛からないようにするのかなど確認が必要なことは多いです。イメージ通りに設置したいですよね。
バーチカルブラインドは、その美しい外観と実用性から多くの人々に愛されていますが、風の影響やお手入れが必要など、デメリットも考慮する必要があります。自分のニーズや好みに合わせて、バーチカルブラインドが最適かどうか検討しましょう。インテリアにおけるバーチカルブラインドの役割は大きく、適切に選ぶことで、快適な空間を作り出すことができます。