カーテンの形態安定加工とは?【豆知識】

カーテンの形態安定加工とは?

形態安定加工とは、縫製した時に生地が横方向に広がってしまう状態を抑えて美しいウェーブをキープする加工です。カーテンを開けて束ねた時も、閉めた時もウェーブが美しく整います。

形態安定加工はした方がいい?

カーテンの多くはポリエステルでてきています。形態安定加工はポリエステルの熱可塑性を利用した加工です。縫製したカーテンを美しいウェーブをつくる機械にセットして熱風を当てます。高温を当ててから冷やすとウェーブをキープすることができます。生地に張りがあったり、厚手で硬い遮光カーテンなどは加工をおすすめします。薬剤を使用しないので人にも環境にも安全ですし、カーテンを開けた時も閉めた時もウェーブが美しいです。ただし、熱による加工なので数回の洗濯には耐えられますが、徐々に効果が低下します。

薄手のシアーカーテンは基本的に形態安定加工は必要はありません。綿やリネンなどの天然素材や天然素材が組成に含まれている場合は形態安定加工ができない生地もあります。

形態安定加工と形状記憶加工の違い

形態安定加工というのは、縫製したカーテンに熱加工をしてウェーブを作ります。それとは別に形状記憶加工というものがあります。形状記憶加工は縫製前の生地の状態で、波型の板に乗せたものを真空の窯に入れて高温の蒸気を当て熱可塑性により整形します。加工の質は形状記憶加工の方が高いです。生地にもよりますが、洗濯してもほぼウェーブをキープすることができます。形態安定加工の方は、こちらも生地によりますが3~5回程度の洗濯には耐えられると思います。また、対応可能サイズも違いますので、サイズによってはできない場合もあります。形状記憶加工は加工コストが追加でかかります。どちらの加工を選ぶかは生地によります。お選びになった生地によって向いてる方をアドバイスいたしますので、是非ヴェスタショップでご相談下さい。

形態安定加工ありとなしの見た目の違い

形態安定加工あり

美しいウェーブは見た目も良く開閉時のストレスフリー

形態安定加工なし

カーテンを閉めたに裾にバラつきがあって気になります

ヴェスタショップでは、形態安定加工をした方がいい生地の場合はおすすめしています。
カーテンの開閉は毎日のことなので、美しくまとめられる方がストレスなくお使いいただけると思います。