レースカーテンの機能性について【豆知識】

日本では多くの場合、カーテンは厚手と薄手の二重吊りにすることが多いと思います。
普通は夜になると厚手のカーテン（ドレープカーテン）を閉めて、昼間は薄手のレースカーテンを閉めていることが多いと思います。レースカーテンには、デザイン性の高い装飾レースカーテンと、機能性を追求した機能性カーテンがあります。今回は機能性シアーカーテンをご紹介します。

遮熱

遮熱効果のある特殊な繊維を使用したレースカーテン。一般のレースカーテンに比べて、節電効果が高いと確認されたものにはマークで表示されています。その中でも、効果のレベルには差があるため、独自の検査により性能をランク表示しているメーカーもあります。西日が強い窓におすすめです。

ミラーレース

ミラーのように光沢感がある繊維を使用しているため、日中は太陽光を反射して外から室内は見えにくくします。室内から外は見えるレースです。熱も反射するため遮熱効果も高い場合が多いです。外からの視線が気になる窓にはおすすめです。夜間は照明点灯により逆に室内の方が明るくなると透けて見えてしまうのでご注意ください。

ミラーレースの選び方

• 透け具合：ミラーレースは、夜になると室内が透けて見えやすくなります。プライバシー保護を重視する場合は、夜も見えにくいタイプや、厚手のドレープカーテンと併用することをおすすめします。
• ギラつき：ミラーレースは、光沢糸が使われているので外から見た時にギラつきます。自然な雰囲気を好む場合は、光沢感が少ないタイプや、内側に光沢糸がないタイプを選びましょう。

UVカット

UVカットカーテンとは、窓から入る紫外線をカットする効果のあるカーテンのことです。紫外線は肌の老化や日焼けの原因になるだけでなく、室内の家具や観葉植物などにもダメージを与えます。UVカットカーテンを使うと、紫外線によるトラブルを防ぐことができます。

UVカットカーテンの選び方

• 生地の分厚さ：UVカット率と同様に、分厚いほど紫外線をカットできますが、光を通す力も低くなります。部屋の明るさやインテリアに合わせて選びましょう。
• 遮熱効果：紫外線だけでなく、熱もカットできるカーテンです。夏場の冷房効率を上げたり、冬場の暖房効率を下げたりすることができます。一年中快適な室温を保ちたい方におすすめです。
• デザイン：UVカットカーテンは、色や柄、素材など様々なデザインがあります。お部屋の雰囲気や好みに合わせて選びましょう。

UVカットカーテンの寿命は、使用頻度や洗濯方法によって異なりますが、一般的には3年から5年程度と言われています。紫外線カット効果が低下したり、色あせやシワが目立つようになったら、買い替えるタイミングです。

ウェーブロン®

ウェーブロンは、帝人フロンティアが開発したポリエステル原糸「ウェーブロン®」を使用した高い機能性を持つカーテンです。

• 昼間は明るく、外からは見えにくい：ウェーブロンカーテンは、ウェーブロンという特殊な糸で作られています。ウェーブロンは四つ山扁平断面という独特の形状を持ち、光を反射させたり屈折させたりすることで、外からの視線を遮る効果があります。そのため、昼間でも室内に光を取り入れながら、プライバシーを守ることができます 。
• 夜でも透けにくい：ウェーブロンカーテンは、夜になっても室内が透けて見えにくいです。一般的なレースカーテンは、夜になると室内の明かりが外に漏れて、逆に外から見えやすくなりますが、ウェーブロンカーテンは、光の反射や屈折によって、夜でも外からの視線を遮ることができます 。
• 特殊な構造によりぎらつきがなく、しなやかでドレープ性が良い：ウェーブロンカーテンは、光沢糸を使っていないので、ぎらつきやテカリがありません。また、ウェーブロンはしなやかで柔らかい糸なので、ドレープ性が良く、美しいカーテンに仕上がります 。
• UVカット効果もある：ウェーブロンカーテンには、紫外線を吸収して家具やお肌を守る効果があるものもあります。UVカット率は商品によって異なりますが、比較的高いUVカット効果があります。