カーテン生地の種類による分類【豆知識】
カーテンは厚手のカーテンと薄手のカーテンを二重吊りにする場合が多いと思います。厚手のカーテンをドレープカーテンといい、薄手のカーテンはシアーカーテンと呼んでいます。一般的には、薄手のカーテンをレースカーテンということが多いのですが、レースとは実は編み物のことなのです。ですから、英語で「透き通る」という意味のシアーの方が薄手カーテン全般の意味としては合っていると言えるでしょう。
今回はドレープカーテンとレースカーテンのそれぞれ代表的な種類の特徴を簡単にご説明します。
1.ドレープカーテン
ドレープカーテンとは、厚手の光を通しにくい生地で仕立てたカーテンをドレープカーテンといいます。海外ではドレーパリーと呼ばれています。ドレープカーテンには様々な種類があります。その特徴によって分類も違います。
1-2.テクスチャ
テクスチャとは、主に生地の表面の質感や手触り、見た目からの分類
1-2-1.プレーン
プレーンとは、シンプルなテクスチャーが特徴です。カタログでみると多色で展開しています。同じ生地で多色にある場合は、ボーダースタイルなどにすることも多いです。
1-2-2.シャンタン
不規則な節(ネップ)のある緯糸を使い平織りしたテクスチャが特徴。元々はシルク織物で、光沢感があって表面に独特の風合いがあり、高級感のある生地の代名詞でした。現在ではポリエステル製のシャンタンが主流になっています。ポリエステルシャンタンは、シルクのような光沢感とスラブの質感を再現しつつ、耐久性が高く、価格も抑えられるため、カーテンやインテリア生地として広く使われています。ですから、シャンタン調と表現することがあります。
1-2-3.サテン
サテンもシャンタンと同様に、元々はシルク織物でしたが、シャンタンが平織りに対して、サテンは朱子織で滑らかで光沢のある表面を作ります。よく、中世の肖像画で貴婦人のドレスを光沢感を感じるように描かれていると思うのですが、あれはサテンです。現在は、シャンタンと同様にカーテンではポリエステル製になっています。
1-2-4.ベルベット
ベルベットは、柔らかく光沢のある起毛(パイル)生地で、高級感のある手触りと深みのある色合いが特徴です。もともとシルクで作られていましたが、現在はコットン、レーヨン、ポリエステルなど、さまざまな素材で作られています。
1-3.織りによる種類
織り方(織機)によって、その特徴が違います。
1-3-1.ドビー織
ドビー織機で織った織物のことです。特徴はジャガード織と比べて複雑な柄ができないという特性があります。ドビー織はストライプ・チェック・無地などの単純な柄に使用されています。

1-3-2.ジャガード織
ジャカード織とは、複雑で豪華な模様を織り込む技法のことです。プリントや刺繍ではなく、織りの構造そのものでデザインが作られるため、模様が立体的に浮き上がるのが特徴です。花柄、幾何学模様、ダマスク柄など、細かいデザインを織りで表現できて、比較的高価になります。

1-3-3.風通織
二重織りの一種で、表裏に違う色の糸を使い、模様の部分が重ね織りになり表と裏に同じ柄が反転して、異なる色で表れるように織ったもの。ベースの部分は二重なので、ボリューム感と独特の風合いがあります。

1-3-4.ダマスク織
ダマスク織とは、光沢のある糸を使って繊細な模様を織り込む技法のことです。単色または同系色の糸を使い、織りの方向を変えることで光の反射によって模様が浮かび上がるのが特徴です。現在ではジャカード織機を使って織られることが多いです。
1-4.パターンによる種類
1-4-1.植物パターン
花柄をプリントや織りで表現したファブリックス。また、リーフ(葉)柄も人気があります。水彩タッチのものから、パターン化したものなど様々です。植物柄は根強い人気があるので、様々なものがあります。伝統的、モダン、カントリー風など多様です。

1-4-2.チェック・ストライプ
チェックは格子パターン、ストライプは縦縞柄。大きさや色の組み合わせにより、シンプルだが様々なイメージが表現できる。

1-4-2.幾何柄・抽象柄
幾何学模様や抽象的な柄のあるファブリックス。モダンなイメージが多い。カーテンでは、特に縦流れパターンが根強い人気がある。

2.レースカーテン
2-1.色と透過性の特徴別種類
2-1-1.ボイル
ポリエステルや綿を平織りにした薄い織物で柔らかく、ふんわりとした風合いが特徴です。光を通しつつ、外からの視線を適度に遮ることができる。カラーバリエーションも多く、柄をプリントした「プリントボイル」もあります。

2-1-2.オーガンジー
オーガンジーは、極薄手で軽くハリのある平織で織られた薄くて軽く、透け感とハリのある織物です。ハリ感がある繊細な生地のため、強いシワがつくと取れにくいというデメリットがあります。ハリがあり、適度なボリューム感を出せます。
2-2.テクスチャー(風合い)
2-2-1.ケースメント
搦織(からみおり)という丈夫でしっかりとした質感を持つ、少し粗めの織り物です。素朴で自然な印象が強く、ナチュラルインテリアやカントリー風のデザインにぴったり。麻やコットンの風合いが引き立ち、やわらかく落ち着いた雰囲気を作り出します。

2-3.パターンの種類
2-3-1.ラッセルレース
ラッセル機で編まれるレースのこと。ラッセル機はメッシュや複雑な柄などを高速で編むことができ、日本では出荷量が多いので薄手カーテンをレースと呼ぶようになりました。

2-3-2.エンブロイダリーレース
エンブロイダリーとは「刺繍」の意味。生地に刺繍をした薄手カーテンのことです。裾の部分に刺繍を施したものを絵羽柄といいます。

2-3-3.プリントボイル
ボイル生地にプリントを施したもの。

2-3-4.オパールプリント
2種類の繊維素材で織られた生地に、薬品(硫酸)でプリント処理すると一方の繊維素材(天然素材・再生繊維)が溶けて、一方の繊維素材(ポリエステル)だけが残り、薄い透かし模様ができる加工したものです。

まとめ
カーテンには、厚手のドレープカーテンと薄手のレースカーテンがあります。様々な種類があるので、組み合わせは無限にあると思います。選ぶのが大変だなと思ったら、ヴェスタショップで検討してみてはいかがでしょうか?