【インテリア】ウィリアム・モリスとは?

ウィリアム・モリスといえばデザイナーとして有名ですが、実は詩人であり、熱烈なマルクス主義者でした。
評論家のジョン・ラスキンに影響を受け、芸術家になることを目指します。
友人には、画家のエドワード・バーン=ジョーンズ、ガブリエル・ロセッティ、ポール・マーシャルや建築家の
フィリップ・ウェッブらと共にモリス・マーシャル・フォークナー商会を設立しました。のちのモリス商会です。

モリスがこのビジネスを始めた理由はイギリス19世紀に起こった産業革命でした。
産業革命はそれまでの社会を一変させました。大量生産は生活を豊かにした反面、粗悪品も多く流通しました。
そして、それまでの中世的な手工業が規模の経済によって衰退していきました。
モリスは大量生産による粗悪品ではなく、手工業による美しく高い品質の製品が生活者には必要だという考えから
モリス商会を興します。しかし、理想と現実のギャップは大きく、モリス商会の製品は高価なために一般の生活者が
手にすることはありませんでした。
しかし皮肉なことに美しく高い品質であったからこそ、150年もの時を経ても色褪せることがなかったモリスのデザイン。
今でもカーテンや壁紙などインテリアでモリスデザインを楽しむことができます。また、マスキングテープなど
日常で使える商品に展開されていることをモリスが知ったら、きっと喜んでいるのではないでしょうか。

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カーテン&クッション〈ケルムスコットツリー〉

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椅子張り〈いちご泥棒〉

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銀座伊東屋mt×MORRIS&Coイベント〈ラッピングカー〉

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イベント会場の様子。シートが床に貼ってありました。

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壁紙の版木

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mtのモリスデザインでデスク周りをデコレートした展示